福島・尚志2年生FW阿部、J2山形と仮契約「パワーを生かしたい」
2020年03月17日 05:30
サッカー
2年生の3月に入団を決断した理由は、特別指定選手としていち早くJリーグでプレーしたい気持ちと山形のサポート体制にあった。阿部は股関節に慢性的な痛みを伴う「グロインペイン症候群」の疑いがあったが、山形のバックアップの下で山形市の病院に通って治癒。「感謝している。送迎までしてもらった」と恩返しの気持ちもあった。
今年度の全国高校選手権ではケガで欠場したJ1鹿島のFW染野唯月(18)の背番9を継承した阿部。1メートル85、79キロと恵まれた体格で、ベルギー代表ルカク(インテル・ミラノ)やノルウェー代表ハーランド(ドルトムント)のような豪快なFWを目指す。「パワーを生かしたい。通用しない部分もあるので、さらにこの1年間で強化したい」と意気込んだ。山形の高山明泰強化部長(43)は「大きいのに俊敏性がある。守備でも献身的だし、将来性がある」と評価した。
山形には尚志卒のFW山岸祐也(26)も所属し、阿部は「刺激になるし、足下の技術がないので吸収したい」と話す。将来は海外で活躍するという夢もあるが、「(高円宮U―18)プレミアリーグ復帰を目指す。そしてインターハイ、選手権で2冠を獲る」と3年生として臨む最後の1年で結果を求める。「要門」という名前は、画数の良さと男らしいという理由で名付けられた。Jリーグでも男くさく、阿部が相手をなぎ倒す。(近藤 大暉)
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