“手放し”で喜べる!? ブンデス再開もゴールパフォーマンスに“禁じ手”…
2020年05月19日 05:30
サッカー
詳細なガイドラインの下、無観客で開催。関係者全員の定期的なPCR検査、会場の人数制限、マスク着用、握手禁止、ソーシャル・ディスタンスの確保、定期的な消毒などの対策が厳格に実施された中で、物議を醸したのがゴール後の喜び方だった。ほとんどの選手は接触を避けたダンスやハイタッチ(のふり)、握手に代わる肘タッチ、足タッチなど“ポスト・コロナ”に適応したパフォーマンスを行っていたが、ヘルタ、ボルシアMGの選手は抱き合い、キスする場面もあった。
社会的距離を無視した“濃厚接触”には批判の声が上がった。バイエルン州のゼーダー首相は地元テレビSport1で「先進的で大きな実験。結果は想像以上だった」と高く評価した一方で「ゴール後の行為は厳格化すべき」と提言。再開前にリーグから各クラブへ不用意な接触は避けるよう要請はあったもののガイドラインには含まれておらず、今後も得点後のパフォーマンス規制は議論の対象となりそうだ。
また、今後の火種となりえるのが一部ファンの行為。17日のウニオン・ベルリン―Bミュンヘンの会場外に約50人のファンが集まった。今回は大きな問題にならなかったが、Sport1は内務省広報の話として「規模が拡大した場合は感染防止法に基づいて試合中断の可能性もある」と報道。ファンが会場外に集まった場合は勝ち点剥奪などの処分がありえるとリーグは警告しているが、“緩み”が広がれば開催危機に直面しそうだ。