Jリーグ「コロナ対応ガイドライン」最新版を発表 ビジター席設置は8月から

2020年06月12日 17:51

サッカー

 Jリーグは12日、全7項目、70ページに及ぶ「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」の最新版を公表した。
 ガイドラインは「感染を最大限防ぎながら、Jリーグを再開する」、「その際感染リスクを下げるために関係者が遵守すべき基準を示す」、「感染が生じてしまった場合の適切な処置について示す」、を目的に専門家チームからの提言等をもとに制定され、以下の7つのプロトコルが記載された。

 (1)感染予防と感染への対処
 (2)情報開示
 (3)Jクラブの活動段階と、統一検査
 (4)サッカーのトレーニング
 (5)チームの移動、宿泊
 (6)無観客での試合開催
 (7)制限付きの試合開催

 J1は7月4日、J2は6月27日に再開、J3は6月27日に開幕する。再開直後は無観客開催。政府方針に基づき、7月10日以降は1メートルの間隔を確保の上、5000人以下または会場収容人数50%以内の少ない方で観客の入場を行う。この間ビジター席の設置はしない。8月1日からは収容50%以内に緩和し、ここからビジター席も設置する。

 ただ、藤村昇司特命担当部長は「Jリーグが一律で旗を振っても地域により感染状況が違うことが想定される」と説明。観客の入場についてはそれぞれのクラブが各自治体と話し合って判断していくものとした。

 公表されたガイドラインでは、各段階ごとの詳細な対応策が示された。

 (4)のチームトレーニングの項目内では、トレーニングマッチはシーズン再開後もJクラブのみに限定、下部組織所属選手や特別指定選手を除き、高校生、大学生の練習参加は当分見合わせることなどが記載された。

 ファン・サポーターへの練習公開は、公式戦が無観客から観客ありに移行する一週間前からとなる。7月10日以降に予定通り入場を可能とした場合、逆算すると練習公開は7月3日前後となる見込みだ。

 また、(6)の無観客での試合開催、(7)の制限付きの試合開催の項目内では、選手と審判団のピッチ入退場時や、ベンチでの過ごし方、ゴールパフォーマンス等についても記載された。入場の制限が緩和される8月までは、入退場時の混雑を防ぐため、両チームと審判団はそれぞれに入場し、試合後も各自で更衣室に戻る。

 また、8月以降の段階でも共通して、エスコートキッズ、握手セレモニー、ペナント交換等は行わない。集合写真の撮影時、コイントス時、ゴールセレブレーション時は社会的距離(できるだけ2メートル、最低1メートル)を保つ。試合前や後半キックオフ前にピッチ上で円陣を組む行為も規制される。

 ベンチでは1席空けて座る。入りきらない場合は、ベンチを増やすか主審及び両チームで事前に合意した場合で待機。スタンドで待機する場合もある。テクニカルエリアで指示を送る際以外は選手もスタッフもマスクを着用することが義務づけられる。

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