雪辱のなでしこ!田中美南が逆転の初五輪切符「目標であり、活躍したい場所」

2021年06月19日 05:30

サッカー

雪辱のなでしこ!田中美南が逆転の初五輪切符「目標であり、活躍したい場所」
日本代表に選出され笑顔の(左から)杉田、中島、モニターに映る田中、山下、バックアップメンバーの三宅 Photo By スポニチ
 日本サッカー協会は18日、東京五輪に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー18人を発表した。当落選上だったFW田中美南(27=INAC神戸)が滑り込みで代表入り。19年女子W杯フランス大会で落選を経験した4年連続なでしこリーグ得点王(16~19年)が逆転の五輪切符をつかんだ。また、11年女子W杯ドイツ大会優勝メンバーのDF鮫島彩(34=大宮)は落選した。
 涙の落選から2年。失意のどん底からはい上がった田中に、待ちに待った吉報が届いた。初の五輪切符に「この大会のためにやってきた。正直、その先のこととか考えていなかった」と、満面の笑みがこぼれた。

 16年から4年連続のリーグ得点王。国内屈指の点取り屋へと成長して迎えた19年W杯は、最終選考でまさかの落選となった。翌年に下部組織から在籍した日テレ東京VからINAC神戸へ移籍。今年2月にはドイツのレーバークーゼンへレンタル移籍と、自ら慣れない環境に身を置いて対応力を磨いてきた。

 FW争いは岩渕、菅沢の絶対的2トップが君臨。13日のメキシコ戦は2トップの一角で先発機会を与えられたが、1得点とインパクトに欠けた。しかし、非公開で行われた16日のメキシコ戦は後半16分からの出場で4得点。最後の最後で、高倉監督を振り向かせた。

 13年に代表デビュー。当時監督だった佐々木則夫氏からは再三「みなみ」と間違われた。母の母国タイで生まれ「南の国で生まれた美しい子」を意味する「美南」は「みな」と読む。「五輪は目標であり、活躍したい場所」と田中は言った。初の世界舞台で、その名をとどろかせる。

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