おかえり久保!古巣マジョルカ大歓迎、“シーズン2”スタート 自転車乗って登場
2021年08月13日 05:30
サッカー
実は元ネタは81~82年にスペイン国営テレビで放送され、その後再放送が繰り返された大ヒットドラマ「ベラノ・アスール(青い夏)」。夏休みに自転車に乗ってさまざまな経験をする少年少女たちを描いた作品で、自転車に乗る久保はそのドラマの一シーンを再現したものだった。久保は2季前に攻撃の軸として4得点4アシスト。クラブは2部へ降格したものの、そのプレーを高く評価していた。クラブは人々を熱狂させたドラマのように、20歳になった久保のマジョルカでの第2章に「クラブをより良い方向に導いてくれる」存在として期待している。
久保は12日に練習に合流。ルイス・ガルシア監督は「タケ(久保)は、さまざまな攻撃ポジションで起用できる選手だ。機動性、突破力、ラストパスを持っており、彼がゴールに貢献することを願っている。フィジカル的にとても良い状態でやって来た」と高い評価を口にした。
スペイン紙も歓迎ムードだ。地元紙ディアリオ・デ・マジョルカは「ここではピッチ内でとても重要な選手で、この島での出来事は幸せだった。だからこそ久保は成長のためにマジョルカを選んだ」と伝えた。
久保は東京五輪でメダルを逃して悔し泣きし「常にこの悔しさを感じながらやっていく」と成長を誓った。強い覚悟を胸に、「青い夏」から再挑戦が始まる。
▽RCDマジョルカ 西地中海に浮くバレアレス諸島州のマジョルカ島を本拠に1916年創設。リーグ優勝こそないが98年にスペインスーパー杯、02~03年シーズンに国王杯を制覇。チームカラーは赤と黒。かつて大久保嘉人、家長昭博が所属した。久保がプレーしていた19~20年シーズンは19位に終わり、2部降格したが、20~21年シーズンは2部2位で自動昇格。指揮官はルイス・ガルシア・プラサ氏(48)。本拠地はエスタディ・デ・ソン・モイスで収容は約2万3000人。