青森山田・松木 3冠先導弾!仏1部も注目の逸材が試合決めた 6発快勝で大会通算50勝
2022年01月01日 05:30
サッカー
前半は0―0。「全員が全員、得点を奪わなきゃという前への意識が空回りした」。カウンターを受ける場面もあった。ただ、自身は1年時から主力で選手権は3大会目。初戦に特有の硬さが生まれることは織り込み済みだった。「割り切ってやろう」と臨んだ後半、一気にギアを上げた。
粉雪が舞う中で大量6得点。クロスバー、ポスト直撃のシュートも後半だけで4本を数えた。松木の初戦ゴールは、1年時の米子北戦(6―0)、2年時の広島皆実戦(2―0)に続き3大会連続で、選手権通算7得点目。中盤をMF宇野と巧みにコントロールし、黒田監督からは「キャプテンの松木中心に凄く冷静に後半を戦ってくれた」と称えられた。
前々回も前回も、あと一歩で頂点に届かなかった。今季は全国高校総体で優勝し、高円宮杯プレミアリーグEASTも制覇。三度目の正直には、3冠が懸かる。昨年1月末にはフランスの名門リヨンのU―19チームの練習に参加。ストラスブールも獲得に動いた世代屈指の逸材の最後の冬が、幕を開けた。
◇松木 玖生(まつき・くりゅう)2003年(平15)4月30日生まれ、北海道出身の18歳。青森山田中時代に全国大会優勝2度、準優勝1回。高校選手権では準優勝だった1、2年と大会優秀選手。21年10月に飛び級でU―22日本代表に選出された。好きな選手はイングランド代表MFフォーデン(マンチェスターC)。1メートル79、76キロ。利き足は左。
▼大社・MF角主将 全力は出し切った。0―6で負けたが、手応えもあり、回せるところは回せた。失点してからメンタルの切り替えができなかった。