神戸 横浜撃破でベスト8進出 運動量と推進力重視の戦術でイニエスタは出場せず
2022年08月19日 06:00
サッカー
13日のリーグ札幌戦をコンディション不良で欠場した元スペイン代表MFイニエスタは戦列復帰したものの、出番なし。18年7月の加入後、ベンチ入りして出場機会がなかったのは19年3月のルヴァン杯・名古屋戦以来、2度目となった。指揮官は「ケガの影響は多少はあるけど試合には出られる状態だった。試合展開で出場がなかった」と説明し、チームとしての戦術を90分間完遂した。
イニエスタが入ればポゼッション率が高まり、チャンスは増える。その一方で、守備強度や縦へのスピードは落ちる。この日はポゼッションを捨て、運動量や推進力などを重視した。その狙い通り、前半7分には素早いショートカウンターから飯野が先制点。同32分と後半35分も飯野のプレスバックとセカンドボール回収が得点につながった。全得点を演出した飯野は「札幌戦から良い形で、今回もプレスをかけていこうという話になった」と胸を張った。
ただし、吉田監督は「まだ(イニエスタは)足の状態などで練習もそこまでできていない。今後はチャンスがあるし、もっと関われる」とも口にした。22日には準々決勝。イニエスタ不在時の戦い方も確立したチームの勢いは、止まらない。(飯間 健)