川本治氏 甲府、カップ戦で生きた強固な守備組織

2022年10月17日 04:30

サッカー

川本治氏 甲府、カップ戦で生きた強固な守備組織
<甲府・広島>延長後半、満田(左から2人目)のPKをセーブする河田(同3人目) Photo By スポニチ
 【第102回天皇杯決勝   甲府1―1(PK5―4)広島 ( 2022年10月16日    日産ス )】 【川本治 視点】甲府の勝因は強固な守備だった。5バックで戻りが早く、カバーもしっかりとできていた。相手にスペースを与えず人にもしっかり付けていたため、突破されても対処できて広島の強力なアタッカーに仕事をさせなかった。こういう守り方は、運動量が必要で終盤で足が止まることがよくある。甲府の選手は最後まで走り、失点した場面以外はほとんどミスがなかった。
 守備から攻撃の切り替えも早く、内容的にも互角以上だった。広島と選手個々を比べると差があるが守備は組織が重要なので戦術が浸透していれば問題ない。吉田監督のサッカーがよく浸透していたということだろう。

 J1勢に5連勝だがJ2リーグでは7連敗中。これはリーグ戦とカップ戦の戦い方の違いで、トーナメントで格上と戦うときはまずは失点しないことを重視する。今回はそれがいい結果に結びついた。この経験を生かしてリーグ戦でも勝てるようになれば、クラブとして飛躍できると思う。(元ジェフ市原強化部長)

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