次も森保ジャパンだ!年明けにもオファーへ 外国人路線変えたW金星 W杯本大会後の続投は初

2022年12月09日 03:00

サッカー

次も森保ジャパンだ!年明けにもオファーへ 外国人路線変えたW金星 W杯本大会後の続投は初
日本代表の森保監督 Photo By スポニチ
 日本代表の森保一監督(54)の続投が決定的となったことが8日、分かった。日本サッカー協会が、W杯カタール大会でドイツ、スペインを破り、決勝トーナメント進出を果たした手腕を高く評価。次期日本代表監督の最有力候補として絞り込み、年明けにも正式オファーを出す方針を固めた。森保監督も意欲を示しており、受諾は確実。26年W杯米国・カナダ・メキシコ大会まで指揮を執れば、連続では最長の長期政権となる。
 日本サッカー協会が森保ジャパン継続を決めた。森保監督を次期日本代表監督の最有力候補として絞り込んだ。12日の技術委員会から、W杯カタール大会を総括する作業に着手。日本だけでなく大会全体の戦術の傾向などを分析し、年内にテクニカルリポートにまとめる。その後、早ければ年明けにも正式オファーを出す見通しだ。

 次期代表監督選考の手順は、技術委員会がリストアップした候補を、田嶋幸三会長(65)らが議論した上で理事会に諮るが、森保監督続投で固まっているとみられる。

 森保監督も7日にテレビ番組に出演した際、続投を要請された場合の対応について「続けたいと思います」と受諾する意向を明言している。Jクラブの監督に転身する人もいるためコーチは入れ替えがあるもようだが、続投に支障はない。

 日本協会では当初、外国人監督に次の4年間を託す方針だった。元ドイツ代表監督のヨアヒム・レーウ氏(62)、元アルゼンチン代表監督のマルセロ・ビエルサ氏(67)、ベルギー代表監督からの退任を表明したロベルト・マルティネス氏(49)らW杯で実績を残した大物をリストアップしていた。

 しかし森保監督が“神采配”で流れを変えた。W杯カタール大会で日本は目標の8強以上に届かなかったが、1次リーグでは優勝経験国ドイツ、スペインに逆転勝ち。森保監督が、前半を守備的な布陣でしのぎ、後半から攻撃的な選手を投入する積極的な采配で、金星奪取につなげた。

 前半と後半で大きく戦い方を変える采配は「森保マジック」と言われ注目を浴びた。日本協会内でも手腕を高く評価し、続投を望む声が高まっていた。ある協会幹部は「選手の個を生かしているし、思い切って決断できる。8年やらせるべきだ」と絶賛していた。

 正式に決まれば、W杯本大会後に続投する初の日本代表監督となる。26年大会まで指揮を執れば1963年から7年率いた長沼健監督を抜いて連続では最長の長期政権。早ければ3月の国際Aマッチデーで再スタートの一戦を迎える。

 ◇森保 一(もりやす・はじめ)1968年(昭43)8月23日生まれ、長崎市出身の54歳。長崎日大高から広島の前身であるマツダに加入。現役時代は広島、京都、仙台でプレーし、04年1月に現役を引退した。U―20日本代表コーチ、広島コーチなどを経て、12年に広島監督に就任。J1で3度の優勝に導いた。18年W杯ロシア大会日本代表コーチ。日本人で初めて五輪代表とA代表を兼任し、21年東京五輪4位。18年7月からA代表を率いる。通算成績は41勝9分け12敗(PK戦は引き分け扱い)で歴代最多勝利数。

 ≪Jリーグ創設以降の日本代表監督≫

 ☆オフト(92~93年)W杯最終予選で敗退。「ドーハの悲劇」。
 ☆ファルカン(94年)アジア大会8強止まりで解任。
 ☆加茂周(95~97年)W杯最終予選途中で成績不振により解任。
 ☆岡田武史(97~98年、07~10年)第1期はW杯最終予選突破、初出場のフランス大会で1次リーグ敗退。第2期はオシム監督の後を引き継ぎ、W杯南アフリカ大会で16強。
 ☆トルシエ(98~02年)W杯日韓大会で初の16強。兼任したシドニー五輪代表は8強。
 ☆ジーコ(02~06年)W杯ドイツ大会で1次リーグ敗退。
 ☆オシム(06~07年)体調不良のため任期途中で退任。
 ☆ザッケローニ(10~14年)W杯ブラジル大会1次リーグ敗退。
 ☆アギーレ(14~15年)スペイン時代の八百長疑惑で活動に支障が出たため解任。
 ☆ハリルホジッチ(15~18年)W杯ロシア大会予選を突破も、本大会直前で解任。
 ☆西野朗(18年)W杯ロシア大会直前で就任し16強入り。

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