梅山修氏 J1新潟、確率高いプレーの選択が同点&逆転弾生んだ
2023年04月18日 04:31
サッカー
この大きな勝因の一つは後半早々の得点だ。2―0の状態でリードしているチームの勝率は前述のとおりだが、2―1になった瞬間にその確率はガラッと変わる。リードしているチームの焦りと、1点差に詰め寄ったチームの勢いが反比例する瞬間である。
とはいえアディショナルタイムまで得点は動かなかったが、終了間際であっても、また押し込まれても、アバウトに前方や相手ゴール前に放り込むのではなく、人から人へと確率の高いプレーを選択する新潟スタイルでゴールに向かったことが、同点&逆転弾を生んだと言っていいだろう。
ただ、手放しで喜んでばかりはいられない。試合全体としては4―4―2のブロックから縦パスを待ち受け、狙い、素早く2トップにつなげていく福岡のコントロール下にあった試合とも言えるからだ。
自陣にブロックを敷いてカウンターを狙うチームに対する攻略法は、相手を縦パスで集結させたり横パスで広げたりしながら、意図的にスペースを作っていくことが有効になる。次節ホーム鹿島戦ではこの点での成長が見られるだろう。(アルティスタ浅間監督)