なでしこ4強への壁 スウェーデンGKムショビッチ “早熟の天才”の野望を打ち砕け
2023年08月08日 05:30
サッカー
世界屈指のGKは今大会、乗りに乗っている。ここまで3試合に出場し、被シュート44本。セーブ率は実に93・6%にのぼる。能力の高さを見せつけたのは、決勝トーナメント1回戦の米国戦だ。
FIFAランク1位の前に立ちふさがった。21本のシュートを打たれながら、超人的な反応で神セーブを連発した。後半8分にペナルティーエリア内からのシュートを横っ跳びで防ぐなど、11本のシュートをセーブ。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、「米国に粘り強く戦えたことを非常に誇りに思う。私たちはまだ帰国しません」と喜んだ。
FIFA公式サイトによると、ムショビッチは12歳でGKに転向し、13歳の時に地元のスタッテナIFのシニアチームでデビューした。その後、同国のローゼンゴードで技を磨き、20~21年シーズンの途中でイングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーと契約。3連覇に貢献した。
しかし、スウェーデン代表では、レジェンドGKリンダールの活躍の陰に隠れる日々を過ごした。21年東京五輪でもメンバー入りしたが、日本戦ではベンチ外。正GKとして迎える初の世界大会でやっと日の目を見た。そんな“早熟の天才”の野望を、全チーム最多の4試合14得点と絶好調のなでしこが打ち砕けるか、注目だ。