神戸が劇的ドロー MF山口豪快ボレー弾「執念は未月に届けられた」

2023年08月26日 23:02

サッカー

神戸が劇的ドロー MF山口豪快ボレー弾「執念は未月に届けられた」
J1史上最遅、後半59分にゴールを決めた神戸・山口(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第25節   神戸2―2FC東京 ( 2023年8月26日    国立競技場 )】 リスタートの1戦で神戸が劇的な勝ち点1をつかみ取った。「ゲーム前から皆“未月の分も”と言っていた。未月の諦めないプレーが出たんじゃないかな」と吉田孝行監督。後半アディショナルタイムにめまぐるしくスコアが動いた107分間の死闘を振り返った。
 19日・柏戦で引き分け、首位の座を横浜に明け渡した。それ以上にMF斉藤未月が全治約1年の重傷を負い、大きなショックを受けた。「選手生命に関わるくらいのケガをしてしまった未月のためにも勝利したかった」とMF山口蛍。強い気持ちを持って臨んだ1戦だった。

 1点ビハインドの後半47分にFW大迫勇也が3戦連発となる同点PK。その5分後に一瞬の隙を突かれて勝ち越し点を許してしまったが、目安のアディショナルタイム13分が過ぎようとした時に再びドラマが待っていた。大迫の折り返しを山口が豪快な右足ボレー。土壇場で振り出しに戻した。

 「良いゲームではなかったけど、負けなかった。追いつく執念は未月に届けられた」と山口。スタンドには『まだまだこっから!未月とトモニ!!』と横断幕が掲げられた。ロッカールームにも背番号16が飾られていた。クラブは早々に完全移籍獲得の意向を表明し、4年契約を提示した。

 勝ち点1をつかむ得点を決めたのは大迫と山口。だがクラブに関わる全ての人間の気持ちが乗り移った2ゴールだった。

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