マタ加入 Vへ加速の神戸で“ライバル”川崎がJ1初ゴール! 「負けずに新しい風をチームに」
2023年09月04日 06:00
サッカー
「やっと…決められました。気持ち良かったですね。足を振るのを意識しました」
言葉に実感をこめた。公式戦4試合連続でビハインドとなった前半18分。エリア内に進入し、こぼれ球に反応して左足を振り抜いた。今季ポルティモネンセ(ポルトガル)から期限付き移籍で加入し、この試合がリーグ初先発。同じポジションのMFマタ加入が正式発表された日に、プロ4年目でうれしいJ1初得点を挙げた。「すごい選手が来た。良いアピールになったし、負けずに新しい風をチームに入れていきたい」。チームに活力を吹き込み、そして後半7分のMFパトリッキの逆転弾につなげた。
運動量に優れ、ボール回収率や奪取率に優れた斉藤未月が負傷で約1年間の戦線離脱を余儀なくされた。ハイプレスをベース戦術とする中、キーマン不在の影響は隠せない。だが川崎も運動量は豊富。守備能力こそ斉藤より劣るものの、その分は技術で補える。加入後はケガなどで苦しんだが、8月30日の天皇杯準々決勝J2熊本戦でも良いプレーを披露。選手層が厚くないチームで、川崎にメドが立ったのは収穫だ。
試合前と試合後はスタッフも含めて斉藤の名前にちなんだ「未月とトモニ!」と記されたTシャツを着た。「このまま勝利を積み重ねて、優勝に近づいていきたい」と川崎。残り8試合、仲間の思いも背負って一丸で頂点まで突っ走る。 (飯間 健)