本田圭佑 日本サッカー協会次期会長承認の宮本恒靖専務理事と近く会談へ サッカー界改革へ熱く持論展開

2023年12月26日 21:07

サッカー

本田圭佑 日本サッカー協会次期会長承認の宮本恒靖専務理事と近く会談へ サッカー界改革へ熱く持論展開
<「4v4 JAPAN CUP U10 2023」決勝戦>囲み取材に応じる本田(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 サッカー元日本代表MF本田圭佑(37)が26日、自らルールも考案して創設した10歳以下の初の全国大会「4v4 JAPAN CUP U10 2023 presented by au」の横浜市内で行われた決勝戦に参加した。
 試合後に取材に応じた本田は、日本サッカー協会から次期会長予定者として承認された宮本恒靖専務理事と会談することを明かした。本田は指導者ライセンスを持たずにチームの指揮を執れるようルール改正を日本サッカー協会に働きかけており「今度ゆっくり話そうということになった。宮本さんとはあんまりゆっくり話したことがないので、柔軟なやりとりができればと思います。僕の言っていることはライセンス問題しかり、なかなかサッカー界では受け入れられない。大きく変えたいですね。あんまりあぐらをかいていると今の状態はなかなか続かない。危機感を持ってやらないといけないということで宮本さんはいろいろ考えていくんじゃないかと思う。僕の立場としては好き勝手言いたいことを言っている部分はあるけど、ライセンス問題に関しては日本で僕を論破できる人はいないと自信を持っている。いくらでもライセンスのことは細かいことでも話せる」と本田節で一気にまくし立てた。

 これまでライセンス問題については「極論なくした方がいい」という立場だったが、「最近はなくさなくても任意でいい」という考えに変わったことも明かした。「特に日本代表レベルでやっていない選手、もしくは選手をやっていなかった人が監督をやろうと思ったらライセンスを取らないと監督として採用されない現実もある。一方で僕みたいなのが監督になって負けた時には採用した社長が首を切られるとか。今の仕組みだと経営者が育っていない。ダメになったときには監督のせい。これまでのJリーグでは連れてきた経営者の責任にはならない。プロの経営者を育てるためにもライセンス問題は任意であればいい。ライセンスを持っている人を雇用するポリシーのあるクラブがあってもいいし野球みたいになくても現役引退した選手が監督をしてもいい。サッカーは人気商売だと思うので、観客いるところで人気のある人が指導者をすればいいと思う」と熱く語った。

 「いつも誤解されるけど、指導の勉強をしなくていいと言ってるのではない。当たり前だけどいい監督は勉強している。自分を高めるためにもっと勉強しなきゃいけない。一流の選手たちをマネジメントするためにはマネジメント能力も高めないといけない。それにはいろんなやり方があるよねと話している。宮本さんが(会長に)就任したときにこの話を振ってみてください」とにやりと笑った。サッカー界を大きく変えたい野望を持つが「グッと変えられないのは協会だけではなく、日本の問題でもある。批判されてもいいからバーンと変える人は本当にどの業界でも少ない。バーンと変えないとなかなか前に進まない」と話した。

 本田は22年10月に膝を手術。今年9月の実戦復帰を目指してリハビリと練習を続けてきたが、膝の状態やタイミングが合わずに決まらなかった。今後については「秋に復帰したかったが、追い込みすぎて膝が悪くなってできなかった。再チャレンジを来年どこかでやれたらと思っている」としつつ「立場的には監督の方もいろいろ考えたりしていますし、選手をやり続けるのはトッププライオリティーではない。いろいろ全体像を見ながらやっていければ」と話した。

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