新潟2発快勝 京都を下しホームで3カ月ぶり白星 2―0から追いつかれた前節の反省生かす
2024年08月13日 04:00
サッカー
PKで先制こそしたが、前半はペースを握られた。京都のハイプレスにロングボールで対応したものの息が合わず、こぼれ球も拾われ、ボール保持でお株を奪われた。
その中でも「声をかけ合って前節のようなことがないようにプレーした」と堀米。磐田戦ではスペースを与えて同点を許しただけにブロックを形成し、我慢強く対応した。立ち位置を修正した後半は全体をコンパクトに保ち、ワンタッチプレーでリズムも生まれ、押し込む場面が増えた。
痛恨のドローに終わった前節から京都戦に向かうにあたり、指揮官は「集中と分散」という言葉を使い「あまりにも集中し過ぎるとその裏側に隙ができる」と選手たちに話した。守備の改善は図りつつも固執はせず、長所であるボール保持から相手に攻めさせないことを強調してきた。
この日はFW長倉が「蹴って相手ボールになると攻撃を受ける。持つことを意識した」と言うように、終盤に攻め込まれた場面でもスタイルを貫き、いい攻めからのいい守りで5試合ぶりの無失点勝利を手にした。
交代策もズバリ的中して、後半25分にFW鈴木のスルーパスに抜け出したMF松田がクロス。FW谷口が頭で合わせて貴重な追加点を挙げた。同22分に同時投入された3人で奪ったのもチームを勢いづけた。「おごることなく、自信をなくすことなくやっていきたい」と右太腿裏のケガから6試合ぶりに復帰した鈴木。3カ月ぶりのホームでの勝利が波に乗るきっかけになる。(西巻 賢介)