皆川&愛子夫婦五輪出場へ“救済措置”

2009年12月16日 06:00

アルペンスキー

皆川&愛子夫婦五輪出場へ“救済措置”
夫婦でバンクーバー五輪出場を目指す皆川賢太郎(左)と上村愛子夫妻
 バンクーバー五輪出場に黄信号がともっている、06年トリノ五輪アルペンスキー男子回転4位の皆川賢太郎(32=竹村総合設備)に“救済措置”が取られることになった。

 日本オリンピック委員会(JOC)は結団式の日程などから、来年1月中旬までに五輪代表全選手を決めるよう各競技団体に通達済み。しかし、全日本スキー連盟の笠谷幸生競技本部長は15日、アルペンの五輪出場枠が確定する同1月26日までに新たな出場枠を獲得した場合、代表を追加する方針を明らかにした。同連盟はこの日、JOCに追加代表案を示して認められており、既に五輪代表に内定しているモーグル女子の上村愛子(30=北野建設)と皆川の“夫婦五輪”実現に向け、JOCとともに全面サポートする形となった。
 アルペン男子は今季成績が伸び悩み、現在獲得している五輪出場枠は当初目指していた「3」ではなく「2」。それを皆川、湯浅直樹(スポーツアルペンスキーク)、佐々木明(エムシ)の3人で争う状況だ。だが、来年1月中旬にはW杯上位選手が五輪代表に決まって出場枠が空く可能性があり、同競技本部長は「26日のW杯(オーストリア)まで待った場合、枠をもう1つ獲れるかもしれない」と3人出場が可能との見方を示した。皆川は現在、五輪選考基準となるW杯のスターティングリストで湯浅(42番手)佐々木(54番手)に次ぎ日本人3番目の64番手。1月中旬までのW杯残り3大会で日本人上位2人に入ることが条件だった皆川に、夫婦出場の可能性が広がってきた。

 ▼アルペン男子バンクーバーへの道 全日本スキー連盟の選考基準は(1)W杯スターティングリスト30位以内(2)W杯で30位以内が1回か欧州杯で6位以内だが、(1)(2)を満たした選手はいない。現在獲得した出場枠はW杯など国際大会の結果で加算される国際スキー連盟(FIS)ポイントによる2つで、代表選手は1月中旬時点でのW杯スターティングリストなどを参考に決める。3枠目獲得には、五輪出場枠が確定する来年1月26日までにFISポイントの上積みが必要だが、W杯上位選手が五輪代表に決まった国から日本に出場枠が回ってくる可能性がある。

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