薗田“小学生スイング”で65!今季最高2位発進

2012年08月17日 06:00

ゴルフ

薗田“小学生スイング”で65!今季最高2位発進
第1日、6アンダーで2位の薗田峻輔
男子ゴルフツアー関西オープン選手権第1日
(8月16日 大阪府堺市 泉ケ丘カントリークラブ=6929ヤード、パー71)
 薗田峻輔(22=フリー)が6アンダーの65で回り、今季自己最高の2位発進となった。小学生の頃のスイングを思い出してショットが復調。パットもさえ、1イーグル、5バーディー、1ボギーとスコアを伸ばした。武藤俊憲(34=赤城CC)がボギーなしの7アンダー、64で単独首位。池田勇太(26=日清食品)は1アンダーの70で26位につけた。

 ヒントを頼りに臨んだ薗田が今季最高のスタートを切った。パーオン率は全体の4位の83・33%とショットが安定し、6アンダーの2位。「光が見えかけてきている。これを続けていけば」。不安が自信に変わり、表情は晴れ渡っていた。

 今季は日本プロの3位以外、目を引く成績がない。スイングが定まらず、試してはやめる、を繰り返してきた。復調のきっかけは、予選落ちした3週前のサン・クロレラ・クラシックだった。テレビでアマチュアの松山のスイングを見て、違和感を抱えていたテークバックのイメージが湧いてきた。試合がなかった2週前に、在学する明大のゴルフ部のタイ合宿で「ジュニアの頃、コーチに教わっていたこと」を実践してみた。閉じ気味に上がっていたクラブのフェースをスクエアに。無心だった小学校の頃のようにすると、理想の軌道に近づいた。

 効果はてきめんだ。1番パー5で残り280ヤードを3Wで2オン。6メートルを沈めてイーグル発進すると、順調にスコアを伸ばした。会心は11番。487ヤードながらパー4に設定されたこのホールで第1打をかっ飛ばすと、残り170ヤードを7Iで6メートルにつけてバーディー。最難関ホールを攻略し「何もかもがうまくできた」と自画自賛した。

 石川遼の高校の先輩で、プロ1年目の10年にツアー初勝利を挙げて注目されたが、昨年は未勝利に終わった。同世代が台頭してきても「焦りはない」という。理想の成長曲線は、ウサギよりもカメ。「今がゴールじゃない。40歳でもバリバリの若手と勝負をしたい」。勝利と同時に長く通用する確固たる技術を求め、プロ3年目を戦っている。

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