斉藤愛璃が4アンダー首位発進「久しぶりだなあ」
2012年08月18日 06:00
ゴルフ
22歳の斉藤愛璃(程ケ谷CC)が首位発進した。6バーディー、2ボギーの4アンダー、69で、優勝した3月の開幕戦以来の60台をマーク。ツアー2勝目へ好スタートを切った。首位には福嶋晃子(39=NEC)、森田理香子(22=リコー)が並び、1打差の4位に7月にプロテストに合格した山村彩恵(20=フリー)がつけた。
【第1R成績】
愛らしいスマイルが戻った。前半で2ボギーを叩くなど足踏みした斉藤は後半にスイッチが入った。13番パー5で3打目をカラーからパターで1メートルに寄せてバーディーを奪うと、14番では残り145ヤードから7Iで3メートルにつけて連続バーディー。16番も4メートルを沈めてバーディーを奪い、4アンダーまで伸ばした。60台はツアー初優勝した3月のダイキン・オーキッド・レディース第2ラウンド(64)以来、約5カ月ぶり。プレー後は会見にも呼ばれ「久しぶりだなあ」としみじみ語り「気持ちにやっと成績がついてきた」と笑顔を見せた。
昨年、プロテストに合格した斉藤は開幕戦で優勝。そのビジュアルと合わせ一気に注目を集めた。しかし、そこから苦悩が続いた。周囲の期待に必要以上に気負い、その後の19試合で11の予選落ち。1Wは左に引っかける“チーピン”ばかりで「パーを取るのが精いっぱい」と苦しんだ。
きっかけは前戦のNEC軽井沢72。桜井大輔コーチ(34)をキャディーにつけると上半身に力が入っていることを指摘された。「上半身は力まず、下半身を意識することでリズムが良くなった。課題を克服できた」と復調。この日は安定した1Wに加え、後半からは「リズムを意識」してアイアンの精度も増しスコアをつくった。
予選落ちが続き、一時は「そこら辺(カットライン)ばかり目が行って上を見ることがなかった」という。しかし、同い年の木戸愛が3戦前に優勝し、前戦は厚木北高の2年先輩の吉田弓美子も優勝。「前に向かう気持ちが大事。優勝することが大事」と勝利への思いが強くなった。
吉田から「最終日最終組を一緒に回れたらいい」とのエールを受けると「先輩は伸ばして来ると思うので、私もアンダーで回って最終日に一緒に回りたい」と意気込んだ。目指すは2勝目。まだまだシンデレラ・ストーリーを終わらせるつもりはない。
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