桐生 9秒フィーバーに待った 8月世界選手権が今季最大目標
2015年03月31日 05:30
陸上
「米国では普通でしたけど、日本に帰ってきて盛り上がっているな、という感じです。(会場も)盛り上がりましたけど、ここまでではないので」
メールやツイッターには大量の祝福メッセージが届いたというが、中には「次は公認記録で」と期待する声も少なくなかったという。本人も「以前から100メートルだけではなく、200メートルでも日本記録を狙っている」と明言。次戦の織田記念国際は13年に10秒01を叩き出した験のいい大会で、会場も高速トラックで知られる。いや応なく期待は高まるが、そこにくぎを刺したのが土江コーチだ。
昨年は4月に右太腿裏、6月に右足底部を痛め、9月は左太腿裏肉離れで仁川アジア大会を欠場するなど故障を重ねた桐生。土江コーチも「去年は故障と対処療法しかできなかった。今年からようやく私の考えを取り入れたトレーニングをしている」と話し、まずは故障しない体づくりが先決との考えだ。報道陣に対しては「あくまで8月がピークなので、広島とか日本選手権(6月)で9秒台ということを盛んにおっしゃると思いますけど、テンション控えめでお願いします」と異例のお願いに打って出た。
桐生本人も今季の最大目標を世界選手権に設定しつつ「9秒8台が出たので、10秒01を出した時と同様に、10秒1や2じゃ満足してもらえない」とニヤリ。記録を意識する、しないにかかわらず、9秒台で走る力を備えつつあるのは間違いない。
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