サニブラウンはTBSの救世主 世界的スターとの並走で“結果”も出した
2015年08月27日 11:55
芸能
桐生は高校3年時に日本歴代2位となる10・01を記録した、短距離界の“元祖”スーパー高校生だ。今年3月には追い風参考ながら9秒87をマークし、春頃には「アジア人初の9秒台」への期待感も高まっていた(6月に中国の蘇炳添が9秒99を記録)。知名度も高く、日本選手団、そして中継の顔となるべく存在だった。
しかも「誰が世界一速いのか」を決める男子100メートルは、高視聴率を望める花形種目で、予選は大会初日。ウサイン・ボルトやジャスティン・ガトリンといったスターとの対決となれば、予選だろうが視聴者の注目を集める。局内には「桐生が活躍してくれれば、最終日まで勢いが続く」という見方があった。
しかし、5月にケガをした桐生は、代表選考を兼ねた6月の日本選手権に不出場。世界陸上出場の可能性が消えてしまった。TBSからしても、大きな痛手。番組宣伝のCMや印刷物に登場する日本人スターの1人がいなくなってしまった。
では、次に誰をフューチャーするのか。浮上した1人は、男子マラソンの今井正人(31)だ。こちらは箱根駅伝で活躍した、“元祖”山の神。だが、その今井も先月、髄膜炎のため欠場を決めた。男子マラソンも開幕種目として大会初日に実施と選手団に弾みをつける可能性を秘めていたのに…。
それだけに、サニブラウンの存在は大きかった。先月の世界ユース選手権で100メートル、200メートルの2冠に輝き、スター候補に急浮上。選手権でボルトの大会記録を破り、話題性も抜群だった。救世主に躍り出たのだ。
今月12日に行われた中継番組のPR会見も、話題の中心はサニブラウン。ゲストで来場したガトリンも彼に関する質問を受けた。「すごい才能を持った選手だ」と実力を認めた上、「腕をもっと上げて走れば、タイムも伸びる」と助言した。
そんな2人は、男子200メートルの予選、準決勝と直接対決した。同局関係者は「世界陸上という大会である以上、世界の一流選手が素晴らしい記録を出す瞬間が一番の見どころ。そこに、日本人の活躍が加わればもっと良い」と理想を明かす。世界的スターと、伸び盛りの日本人。2人の並走は理想にかなったわけだ。25日の予選は、同日放送の瞬間最高視聴率23・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。“結果”も出た。
サニブラウンの活躍は2020年東京五輪に向けても明るい話題だ。ちなみに、彼は29日に予選、決勝が行われる男子4×100メートルリレーにも出場予定。お見逃しなく。
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