錦織4連覇王手 ジョコ、フェデラー、ナダルに並ぶ現役4人目快挙へ
2016年02月15日 05:30
テニス
V4まであと1つ!世界ランキング7位で第1シードの錦織圭(26=日清食品)は、同58位で第4シードのサム・クエリー(28=米国)に3―6、6―3、6―3で逆転勝ちした。14日(日本時間15日)の決勝では、主催者推薦で出場し、快進撃を見せている世界145位のテーラー・フリッツ(18=米国)を迎え撃つ。大会4連覇となれば現役ではジョコビッチ、フェデラー、ナダルに続く4人目の記録となる。
今大会で初めてセットを落としても浮足立つことはなかった。第1セットはクエリーの強烈なサーブと速い展開のストロークで防戦一方。錦織は相手の攻撃的なプレーに「自分の球が浅くて、どうすればいいか分からない部分もあった」と苦しんだ。
それでも相手のレベルに応じてきちんとギアアップできるのが、トップ10にいる錦織の強さだ。第2セットは第2ゲームをすぐさまブレークして流れを断ち切った。相手のバックに球を集めてミスを誘い、テンポも緩めて強打一辺倒で押し切ろうというクエリーを巧みにいなした。
試合が進むにつれて相手のサーブに対する読みも鋭くなり、リターンの精度も上がっていった。第1セットは7本のエースを叩き込まれたが、第2セットは2本、第3セットは3本に抑えた。
「第1セットは相手の深くてフラットなショットに苦しめられた。第2セットから少しずつリズムも出てきて、自分もいいショットが打てた」。第2セット以降はブレークポイントも1本しか与えなかった。「球が伸びるようになったし、下がらずに自分から打っていけた」と逆転で4連覇にあと1勝に迫った。
同一大会4連覇となれば前身のツアーを含めて12人目の記録となる。現役に限れば達成しているのはジョコビッチ、フェデラー、ナダルの3人のみ。4大大会などで連覇している彼らに比べれば、ATP250と大会の格は落ちるが、勝ち続ける難しさを乗り越えたことに変わりはない。
そして決勝はさらに王者の真価が問われる一戦になった。相手は米国期待の新鋭で、カリフォルニアに住むフリッツとは何度も一緒に練習したことがあるという。「対戦するのは初めてだけど、彼にはサム(クエリー)のように強力なサーブやフォアハンドがある。今大会は素晴らしいプレーをしているし、きちんとした戦略をもって臨まないと」
錦織自身もツアー初優勝は18歳の時だった。当時の世界ランキングは、今のフリッツよりも低い244位。そこからトップ10まで上り詰めた王者は、当時の自分を思わせる若武者の前に分厚い壁となって立ちはだかる。
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