ロシア陸上五輪出場アウト イシンバエワ「偽の金を取ればいい」
2016年07月22日 05:30
陸上
一方、CASの裁定についてロシアのムトコ・スポーツ相は「私の考えでは何の法的根拠もない、主観的で多少政治的な決定だ」と批判した上で「民事裁判に訴えることもできると思う」とCAS以外の裁判所に訴えることも示唆。女子棒高跳びの世界記録保持者、イシンバエワは「私たちが欠場する中、外国選手らは安心して出場し、偽の金メダルを獲ればいい」と皮肉った。
仮にロシア選手団全体が五輪から締め出される事態になれば、プーチン大統領の権威に傷がつく。新たに2014年ソチ冬季五輪などでの国家ぐるみの不正を認定した世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームの報告書が公表された18日。危機感を募らせたプーチン大統領は声明で、米ソによる五輪のボイコット合戦に発展した「1980年代初頭をほうふつさせる」と発言。反ドーピングの動きの背後に米国の存在があることに不快感を示しており、今後こうした姿勢を強めることが予想される。
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