1秒差でリオ五輪逃した小原 2位にも反省「勝負弱い」
2019年01月28日 05:30
マラソン
「30キロ以降の勇気を持って仕掛けるところで、動いたけど、動ききれなかった。勝負弱いところがあった」
3人の先頭集団となった30キロと35キロで勝負したが、抜け出せなかった。「30キロは仕掛けたようで仕掛けられなかった。もう1回チャレンジした」。2度目のアタックでもマラソン6勝のサドに付かれた。37キロで逆にかわされ、終わった。
MGCの出場権は既に持っていただけに、武冨監督の評価は厳しい。「つぶれてもいいぐらいでいかないと。まだ余力を残していた」。会見でも辛らつな言葉が並んだのは、期待の裏返しでもあった。
16年3月の名古屋は1秒差で田中智美に敗れ、リオ五輪代表を逃した。その後、故障が続き、今月5日に脇腹を痛め、2週間走れなかったという。「日本記録に挑める素質」(武冨監督)はまだ発揮されていない。
それでも3年前の1秒の悔しさが、小原のエネルギーだ。「足が動かず、故障も続いて走るのが怖いと思ったけど、自分が走れる、上を目指せるというのが分かった」。9月、2度目の挑戦で五輪切符をつかんだとき、その才能は開花の時期を迎えるはずだ。
◆小原 怜(おはら・れい)1990年(平2)8月10日生まれ、岡山県倉敷市出身の28歳。興譲館高校では3年連続で全国高校駅伝に出場。09年に天満屋入社。15年世界選手権の1万メートルに出場し22位。16年名古屋ウィメンズの2時間23分20秒がマラソン自己記録。好きな言葉は「速い選手より強い選手になれ」。1メートル65、47キロ。
▼サド 勝とうと思って来日したのでうれしい。ただ、このタイムで五輪に選ばれるのは私たちの国では難しい。タイム更新して東京五輪出場を試みたい。
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