熊谷かほ 今シーズンへ意気込む「伸びしろはあると信じてます」
2019年02月01日 19:49
ゴルフ
永峰咲希、柏原明日架、堀琴音らと同じ95年度生まれ。ゴルフは小学校6年の時に始めたが、プロゴルファーを目指そうと決意したのは山梨・山梨学院高3年の時。プロゴルファーなら当たり前の「フライヤー」などのゴルフ専門用語を知ったのは最初のプロテストに失敗し、意を決して海を渡ったオーストラリアでの留学生活でのこと。ここでスイングの軌道には「インサイド・アウト」や「アウトサイド・イン」があるといった基礎から学び、ようやく2016年の夏、3度目の挑戦でプロテスト合格を果たした。それも最下位の18位タイだった。
プロ入り後も昨シーズンまでの実績はほとんどない。これまでレギュラーツアー7試合に出場したが、いずれも予選落ちに終わっている。その熊谷が昨年11月に行われたツアー最終予選会で15位に躍進し、今シーズンの前半戦の出場権を確保した。
「元々、実力がないのに気持ちだけでゴルフをしてた部分がありました。プロになってからはその気持ちも空回りして結果が出なかったんですが、ようやく自分自身を落ち着いて見つめることができるようになりました」
変身のきっかけとなったのは、ささきしょうこらを指導した実績を持つティーチングプロ・武井ジョージ氏との出会い。2017年12月、同氏から突きつけられた「君のゴルフを仕上げるには3年かかる」という言葉が早く結果を出さなければと焦っていた熊谷の気持ちを逆に楽にした。それ以降は「休みは土日の夕方以降だけ」という年中無休のハードな練習でじっくり調整。ブレの少ないコンパクトなスイングとそのスイングを生かすコースマネジメントの習得に努めた。
「両親には負担を掛けたので」
家族には「4年間、大学に行く替わりに」とプロゴルファーへの道を進むことを認めてもらったが、高校を卒業してはや5年。「今は曜日ごとにメニューを決めてやってます。やるべきことをやっていけばおのずと結果が出ると思うので」今シーズンの開幕戦、ダイキンオーキッドレディース(7〜10日、沖縄・琉球ゴルフ倶楽部)には武井コーチがキャディーとして熊谷をサポートする予定。念願の初シード獲得へ開幕ダッシュを決めて親孝行を果たす。
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