データで見る八村の第20戦 「6階級上」のエンビードと張り合った重量感
2019年12月06日 12:25
バスケット
203センチ、104キロの八村に対し、エンビードは213センチ、127キロ。実際には129キロを超えていると言われており、ウィザーズのルーキーとの体重差は23~25キロ、あるいはそれ以上だった。
エンビードはウィザーズ戦で26得点と21リバウンドを記録したが、フィールドゴール(FG)の試投数は12。今季平均は15・9回なので、競り合いになった試合にもかかわらず4回も少なかった。しかもシュートの前に相手に攻撃権を渡してしまうターンオーバーはチーム最多の8回。リーグ最多失点(122・9)を記録していたウィザーズは76ers戦での前半で今季チーム最少の55点しか許さなかったが、それは相手のエースを八村を含めた全員で封じ込めようとした成果だった。
日本人で平均的体格の私をウィザーズの背番号8にたとえてみる。体重はプロボクシングのスーパーライト級のリミットとなる63・50キロ。でも私には自分より23~25キロも体重が多いボクサーとパンチを交えるイメージが湧いてこない。そのクラスはクルーザー級(90・72キロ以下)であり、ボクシングの世界ではなんと「6階級」も上の選手。パンチをかわすのも嫌だし、押すのも引くのも御免だ。
今季のNBAの最重量選手はマーベリクスのセンターで224センチのボバン・マリヤノビッチ(31)の132キロだが、アウトサイドからシュートを打つ「ストレッチ5」ではない。エンビードは3点シュートを打てるし、自陣でのリバウンドから最後のシュートまで1人でオフェンスを完結できる「コースト・トゥ・コースト」さえもやってのける能力がある。そこに加わっているのが127キロとも129キロとも言われている体重なのだが、そこに果敢に立ち向かって守りきっただけでなく、エンビードを上回る27得点をたたきだした八村の“重量感”は彼の体重だけでは示せないものだった。
ちなみにスポーツ専門サイトの「ザ・スポーツスター」によれば、NBAの歴代選手の中で最重量だったのは、1992年からサンズなど6チームで9シーズン、プレーしたオリバー・ミラーのピーク時の170キロ。もはや角界級?の体重だが、もしミラーがコートにいてもきょうのウィザーズは抑え込んだと思う。今季初めて見せたビッグマンへのダブルチームを含めた粘着ディフェンス。それは八村というルーキーがいたからこその“奥の手”だったように見えた。(高柳 昌弥)
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