池江璃花子が退院を報告 復活へ確かな一歩、目標は「24年パリ五輪出場、メダル獲得」

2019年12月18日 05:30

競泳

池江璃花子が退院を報告 復活へ確かな一歩、目標は「24年パリ五輪出場、メダル獲得」
池江璃花子 Photo By スポニチ
 白血病を患う競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)が17日、退院したことを発表した。自身のSNSや公式サイトで「このたび退院することができました」と報告。五輪については「24年パリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたい」と20年東京五輪を断念して、24年パリ五輪を目指す方針を示した。
 池江は2月に白血病を公表し、闘病生活を開始。急性リンパ性白血病の診断を受け、化学療法による治療を行ったが、合併症を併発したために、造血幹細胞移植を行った。抗がん剤治療で強い吐き気や倦怠(けんたい)感に襲われた際には「大丈夫、大丈夫、いつか終わる」と自分を励まし続けたという。現在は寛解(一時的あるいは永続的に、がんが縮小または消失している状態)を維持し、体調も安定しており、今後は通院による治療を続ける。

 当面は陸上トレーニングでの基礎体力づくりを行う予定。池江は「今後の競技活動については医師と相談しながら水中トレーニングが可能になり次第開始します」としている。病気療養前まで担当コーチを務めた三木次郎氏は所属するルネサンスを退社しているため、復帰後はルネサンスの所属コーチに指導を受ける方針だ。

 約7カ月後に迫った地元開催の夢舞台には立てないが、21年8月に日本で20年ぶりに開催される世界選手権福岡大会に間に合う可能性はある。池江は「私は病気になったからこそ分かること、考えさせられたこと、学んだことが本当にたくさんありました」とつづった。必ず成長した姿でプールに戻ってくる。競泳女子のエースが復活への確かな一歩を踏み出した。

 《池江闘病の経過》
 2月12日 ツイッターで白血病を公表

 3月6日 ツイッターで「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです」と心境を告白

 同13日 「まだまだ諦めないぞー」と東京五輪出場への思いをつづる

 4月2日 世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権を欠場

 同8日 日大へ入学

 5月8日 公式ホームページ(HP)を開設。「現在、治療は順調に進んでいます」と報告

 6月5日 公式HPで、5月下旬に一時退院したことを明かし「とにかく一日一日を何とか乗り越えています」と病状を報告

 7月4日 19歳の誕生日。「良い日をたくさん増やしていきたいです」とつづる

 9月6日 日本学生選手権を観戦。白血病公表後、初めて公の場に現れる

 12月17日 退院し、24年パリ五輪を目指す意向を表明

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