稲見萌寧「どんなに小さな試合でも勝つことが大事」 女子ゴルフ五輪代表争い最終週へ
2021年06月22日 14:03
ゴルフ
東京五輪女子日本代表争い2番手の稲見は22日、柏原明日架(25=富士通)とインコースの9ホールを視察。ショットの感触などを確かめた。
今年既にツアー5勝と圧倒的な強さを見せている稲見だが、前週のニチレイ・レディースでは、ここまでの好成績の要因ともなっていたショットの精度に狂いが生じ、初日と最終日に73のオーバーパーを叩くなど、今年自己ワーストの41位に沈んだ。
今週は21日に師事する奥嶋誠昭コーチの下で約3時間、みっちり再調整した。
「修正ポイントとか、しっかり教えてくれて、気持ち的には少しは楽になったんですけど、それが試合でうまくいくかどうかはちょっとやってみないと分からない状態ではありますけど……」
稲見の中では6位に踏ん張った4週前のリゾートトラスト・レディースから調子は下り坂。2週前のサントリー・レディースでは2位と最終ホールまで優勝争いを繰り広げたが、ショットの感触は芳しくなかった。41位だった前週のニチレイ・レディースも「予選落ちしなくて良かった」という状態で戦っていた。絶大な信頼を寄せる奥嶋コーチのレッスンで「40パーセントくらい」まで回復。常に「不安」を口にしながらそれを力に変えてきた稲見としてはこの「40」は比較的高い数字だ。
現在、国内ツアーの賞金ランキングは1位・小祝さくら(23=ニトリ)と約500万円差の2位。史上最高賞金額のこの大会は東京五輪代表争いだけでなく、賞金女王レースを占う意味でも非常に大きな意味を持つ一戦となるが、稲見は「(東京五輪について)その辺は相変わらず気にしてなくて。あんまり金額というのも関係ないですかね。やっぱりどんなに小さな試合でも勝つことが大事だと思うので」とこれまでと変わらず一戦必勝の構え。奥嶋コーチのレッスンの後は試合翌日のルーティンとなっているキックボクシング・トレーニングでしっかり体力の底上げも図ってきた。普段通りのスタイルで東京五輪代表決定前の“最後の一戦”に臨む。
<最新世界ランキング>
▼11位・畑岡奈紗5・26▼25位・稲見萌寧3・48▼28位・古江彩佳3・23▼31位・渋野日向子3・07
<東京五輪日本女子代表争いの行方>
自力五輪切符獲得の可能性があるのは渋野だけ。今週、渋野が出場する海外メジャー、全米女子プロ選手権(6月24~27日、米国ジョージア州アトランタ・アスレチック・クラブ)のポイントはアース・モンダミンカップの約5倍。渋野が単独2位以上に入れば、稲見がアース・モンダミンカップで優勝しても渋野を上回ることはできない。
アース・モンダミンカップに出場する国内組の2人の比較では稲見が圧倒的優位。古江が稲見を上回るためには優勝するしかなく、古江が優勝した場合でも稲見が単独3位以上なら古江は稲見を上回ることはできない。
おすすめテーマ
2021年06月22日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
稲見萌寧「どんなに小さな試合でも勝つことが大事」 女子ゴルフ五輪代表争い最終週へ
-
【オリムピック 金色の記憶】アテネ2004総集編
-
B・バレットは黒衣の10番を取り戻せるか 吟味される日本での1シーズン
-
丸川珠代五輪相、会場での酒類販売方針に「ステークホルダーの存在がある」
-
50キロ競歩・鈴木雄介が東京五輪代表辞退 コンディション不良「望む結果得る状態まで仕上げるのは困難」
-
五輪一般チケット、91万人“お断り”…観客「上限最大1万人」決定で販売済み分も再抽選へ
-
五輪一般チケット再抽選へ 当選者複雑…故郷の母呼び親孝行のはずが「今さら“なし”言えない」
-
五輪5者協議・共同声明に「無観客含めた対応」明記 緊急事態再宣言やまん延防止発動なら「当然」
-
バドミントン五輪代表、メダルラッシュへ選手村の外に拠点検討 味の素NTCが有力
-
バレー男子五輪代表、異例のネーションズリーグ大会中に発表 エース石川、高橋ら選出
-
バスケ男子五輪代表候補18人発表 19年W杯主将・篠山落選もエールのツイート「頑張れ日本」
-
新体操個人 五輪代表コンビが“勝負メーク”披露、喜田「新鮮」大岩は「思いがより強く」
-
オープンウォーター男子、25歳・南出が初の五輪出場 豊田は切符逃す
-
五輪初のトランスジェンダー選手出場決定 重量挙げ、NZ女子代表にハバード
-
車いすラグビー・パラ代表発表 池主将にエース池崎、女子・倉橋ら12人 目標は金メダル
-
男女マラソン、パリ五輪代表も「MGC」方式踏襲 23年秋想定、日本陸連が方針
-
星野 五輪代表決定御礼、メジャー自己最高の26位 最高峰の大会で収穫大
-
松山の五輪は「試合の一つ」まずは全英へ
-
ラーム メジャー初制覇、ラスト2ホールで逆転「家族の前で勝ててうれしい」
-
深堀圭一郎氏 大きな星野の伸びしろ 米で戦うには高弾道のアイアン磨け
-
プロキャディー杉澤伸章氏 逆転優勝のラーム、豪快さの裏に緻密な準備力
-
奈紗 5つ伸ばし29位、24日開幕全米女子プロに「つながるラウンドになった」
-
照ノ富士が双葉山の道歩む!84年ぶり3連続Vで綱獲りへ「千秋楽、笑っていたい」
-
新三役の小結・若隆景 祖父に並んだ「喜んでくれる」福島出身20年ぶり
-
一山本 運にも恵まれ新入幕「びっくり」、役場勤務から入門した異色の経歴
-
元関脇・勢が引退、年寄「春日山」襲名 幕内在位44場所、近年ケガに苦しむ
-
バスケWリーグ河瀬新会長 PR動画「撮りたい」、五輪では公式映画監督
-
大都会の真ん中を走る「MINATOシティハーフマラソン2021」11月23日に開催
-
男子は島田温太、女子は島田ゆら首位発進 北海道高校ゴルフ