内村 異例の多さ、約30年間の現役生活で500近い技習得 オールラウンダーの凄み

2022年01月15日 05:30

体操

内村 異例の多さ、約30年間の現役生活で500近い技習得 オールラウンダーの凄み
東京五輪体操、男子予選の鉄棒でH難度の離れ技「ブレトシュナイダー」を決める内村 Photo By 共同
 【内村航平引退会見 ( 2022年1月14日 )】 内村航平は印象に残っている技として跳馬のリ・シャオペンと鉄棒のブレトシュナイダーを挙げた。体操男子の採点規則には全6種目で800を超える技がある。「覚える楽しさを知っているから」と旺盛な探究心で成長した内村は約30年間の現役生活で500近い技を習得した。関係者によると世界のトップ選手でも300~400程度の中では異例の多さ。オールラウンダーとして頂点に君臨してきた凄みを感じさせる数字だ。
 ▽ブレトシュナイダー 鉄棒でH難度(0.8点)の技。バーを越えながら後方抱え込み2回宙返り懸垂の「コバチ」を2回ひねって実施する。14年にアンドレアス・ブレトシュナイダー(ドイツ)が披露。15年2月にH難度に認定された。内村は20年9月の全日本シニア選手権で実戦初投入。この試合を含め、昨秋の世界選手権まで13度の演技で落下は一度もなかった。伸身で実施すると最高I難度の「ミヤチ」となる。

 ▽リ・シャオペン 跳馬の技で難度を示すDスコアは5.8点。同種目のDスコアで2番目に高い。李小鵬(中国)が最初の成功者で、ロンダート(側方倒立回転跳び1/4ひねり後向き)から、ひねり前転跳び前方伸身宙返り2回半ひねり。内村は16年リオ五輪個人総合決勝などで決めたが、17年モントリオール世界選手権の予選で左足首を痛め、途中棄権する原因となった。

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