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アメフト界の巨匠2人が低迷続く京大に厳しめゲキ 水野氏「もっと強く」鳥内氏「このままで勝たれへん」

2022年06月12日 18:38

アメフト

アメフト界の巨匠2人が低迷続く京大に厳しめゲキ 水野氏「もっと強く」鳥内氏「このままで勝たれへん」
実況席の鳥内秀晃氏(中)と水野弥一氏(右)  Photo By スポニチ
 【アメリカンフットボール交流戦「尼崎ボウル」   京大3―38アサヒ飲料 ( 2022年6月12日    ベイコム陸上競技場 )】 立場は違っても、願いは同じだった。元京大監督の水野弥一氏(82)と元関学大監督の鳥内秀晃氏(63)が解説者として初共演。Xリーグのアサヒ飲料に完敗した母校に、水野氏は辛らつな言葉を送った。
 「もっと強くなる練習をせなあかんでしょうな。強くなる練習と、試合で勝つ練習は違う。春は勝敗を度外視して、一人一人が強くならなあきません」

 学生日本一に6度導いた名将の言葉は重い。肉体的にも精神的にも、学生を極限まで追い込む練習で、国立大の雄を学生アメフト界の頂点まで引き上げた指導者時代。一部で方法論が「前時代的」と揶揄(やゆ)されながら、間違いなく結果には表れていた。

 「京大がいたから、関西リーグのレベルは上がったし、我々もどうやったら勝てるねん、と考えて、お互いが成長できたんちゃうかな」

 最強のライバルとして立ちはだかった鳥内氏も、水野氏としのぎを削った昔日を懐かしむ。アメフト史に燦然(さんぜん)と輝く「関京戦」の激闘。関学大が4年連続学生日本一で今も盟主として君臨する一方、京大は昨年、創部2度目の入れ替え戦出場。鳥内氏にとっても、宿敵の現状がもどかしい。

 「チームの練習を指示通りやってるだけやったら、このままでは勝たれへんで。どうやったら強くなれるんか、自分で考えていかなあかん」

 一時代を築いた巨匠2人の「金言」。京大の復活を待ちわびる人は、想像するよりはるかに多い。

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