~奥嶋誠昭コーチの新理論~② ゴムティーを使い正しいダウンブローを体感する
2022年07月15日 12:00
ゴルフ
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加藤 アイアンショットはダウンブローに打て!と言われますが、鋭角にクラブヘッドを下ろす意識で大丈夫ですか?
奥嶋 間違ってはいませんが、問題はどの程度の角度でクラブをおろしてくるかですね。同じようなことがドライバーショットにも言えます。一般的にアッパーブローで打てと言われますが、何度ぐらいのアッパーブローが正解なのでしょう?
加藤 何度とかは意識したことないですね。
奥嶋 実は大きくても6度ぐらいなんです。6度と言えば、時計の秒針なら1秒分ですよ。にもかかわらず、30~40度の角度で下からあおるように打とうとする人が多いんです。
加藤 6度だとかなりなだらかな軌道ですね。
奥嶋 そうなんです。話は遠回りしましたが、結局、アイアンショットのダウンブローでも同じことが言えます。6度だと、ちょうど7番アイアンを打つ時の角度です。結局、ダウンブローと言ってもレベルブローに打つ軌道と大きく変わらないんですよ。
加藤 確かにそうですね。私はてっきり45度ぐらいの角度でおろしてくるものだとばかり思っていました。でも、それくらい緩やかな角度だと、ボールの先にあるターフを取ることが難しくありませんか?
奥嶋 だからターフは取らなくていいんですよ。ソールが芝先をかすっていくイメージですね。打った後に芝がファッと散る感じです。それでは、加藤さんにも正しいダウンブローを体感してもらいましょう。まず、自分が打つボールより30センチぐらい後ろに一番低いゴムティーを置いて下さい。ダウンスイングで、そのゴムティーの頭をソールが軽くこするぐらいの角度でクラブをおろしましょう。急いで振る必要はありません。ゆっくりで良いので、とにかくソールがゴムティーの頭をかするようにおろしましょう。
加藤 あれっ、やってみると意外と難しいですね。私の場合、相当鋭角におろしていたことが分かります。うわー、ゴムティーの頭をかするには、かなり緩やかな軌道じゃないと難しいですね。
奥嶋 それが大体6度の角度です。ソールがゴムティーの頭をこするようになったら、実際にボールを打ってみましょう。ただし、ゴムティーが飛んでしまうので、あらかじめマットに装着してあるゴムティーを一番低いものに取り換え、そのゴムティーの30センチ先にボールをセットしましょう。これならゴムティーを飛ばすことなく、ボールを打てるはずです。
加藤 なんだかボールの手前をダフっちゃいますね。
奥嶋 最初のうちはなかなかクリーンには当たらないと思います。でも、これができるようになると、アイアンショットのミート率が上がるので、グリーンをとらえる確率も高くなりますよ。
(取材協力=ヒルトップ横浜クラブ)
◆奥嶋 誠昭(おくしま・ともあき)1980年(昭55)3月26日生まれ、神奈川県横浜市出身の42歳。10歳からゴルフを始める。堀越高から米大学留学を経てレッスン活動をスタート。これまでに谷原秀人や一ノ瀬優希らのコーチを務め、現在は稲見萌寧、木下稜介らの指導を行っている。
◆加藤 みなみ(かとう・みなみ)1997年(平9)5月13日生まれ、栃木県佐野市出身の25歳。12歳でゴルフを始める。日大卒。大学時代はゴルフ部に所属。ベストスコアは72。将来の活躍が期待される女子ゴルファーを応援するプロジェクト「白金台女子ゴルフ部」のマネジャーとしても奮闘中。
多くの人は、アイアンショットはダウンブローで打つべきだと認識しています。しかし、どの程度の角度でクラブをおろしてくるかまで理解している人は少ないでしょう。そこで今回のテーマは正しいダウンブローについてです。奥嶋誠昭コーチによれば、結構緩やかな角度とのこと。まずはゴムティーを使ってどれだけの角度でおろせば良いのか体感してみましょう。日大ゴルフ部OGの加藤みなみさんがアシスタント役を務めます。 【奥嶋 間違ってはいませんが、問題はどの程度の角度でクラブをおろしてくるかですね。同じようなことがドライバーショットにも言えます。一般的にアッパーブローで打てと言われますが、何度ぐらいのアッパーブローが正解なのでしょう?
加藤 何度とかは意識したことないですね。
奥嶋 実は大きくても6度ぐらいなんです。6度と言えば、時計の秒針なら1秒分ですよ。にもかかわらず、30~40度の角度で下からあおるように打とうとする人が多いんです。
加藤 6度だとかなりなだらかな軌道ですね。
奥嶋 そうなんです。話は遠回りしましたが、結局、アイアンショットのダウンブローでも同じことが言えます。6度だと、ちょうど7番アイアンを打つ時の角度です。結局、ダウンブローと言ってもレベルブローに打つ軌道と大きく変わらないんですよ。
加藤 確かにそうですね。私はてっきり45度ぐらいの角度でおろしてくるものだとばかり思っていました。でも、それくらい緩やかな角度だと、ボールの先にあるターフを取ることが難しくありませんか?
奥嶋 だからターフは取らなくていいんですよ。ソールが芝先をかすっていくイメージですね。打った後に芝がファッと散る感じです。それでは、加藤さんにも正しいダウンブローを体感してもらいましょう。まず、自分が打つボールより30センチぐらい後ろに一番低いゴムティーを置いて下さい。ダウンスイングで、そのゴムティーの頭をソールが軽くこするぐらいの角度でクラブをおろしましょう。急いで振る必要はありません。ゆっくりで良いので、とにかくソールがゴムティーの頭をかするようにおろしましょう。
加藤 あれっ、やってみると意外と難しいですね。私の場合、相当鋭角におろしていたことが分かります。うわー、ゴムティーの頭をかするには、かなり緩やかな軌道じゃないと難しいですね。
奥嶋 それが大体6度の角度です。ソールがゴムティーの頭をこするようになったら、実際にボールを打ってみましょう。ただし、ゴムティーが飛んでしまうので、あらかじめマットに装着してあるゴムティーを一番低いものに取り換え、そのゴムティーの30センチ先にボールをセットしましょう。これならゴムティーを飛ばすことなく、ボールを打てるはずです。
加藤 なんだかボールの手前をダフっちゃいますね。
奥嶋 最初のうちはなかなかクリーンには当たらないと思います。でも、これができるようになると、アイアンショットのミート率が上がるので、グリーンをとらえる確率も高くなりますよ。
(取材協力=ヒルトップ横浜クラブ)
◆奥嶋 誠昭(おくしま・ともあき)1980年(昭55)3月26日生まれ、神奈川県横浜市出身の42歳。10歳からゴルフを始める。堀越高から米大学留学を経てレッスン活動をスタート。これまでに谷原秀人や一ノ瀬優希らのコーチを務め、現在は稲見萌寧、木下稜介らの指導を行っている。
◆加藤 みなみ(かとう・みなみ)1997年(平9)5月13日生まれ、栃木県佐野市出身の25歳。12歳でゴルフを始める。日大卒。大学時代はゴルフ部に所属。ベストスコアは72。将来の活躍が期待される女子ゴルファーを応援するプロジェクト「白金台女子ゴルフ部」のマネジャーとしても奮闘中。
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