芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑪ ヘッドアップ防止
2023年03月31日 12:00
ゴルフ
動画で見る・芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑪】
芹澤 正直、パッティングスタイルにこだわる必要はありません。どんなアドレスやグリップでも、フェースの芯でボールをヒットできればいいからです。したがって、ハンドアップやハンドダウン、ハンドファースト、ハンドレートで構えたり、クロスハンドやクローグリップで握るのも自由です。自分が一番フェースの芯でボールをヒットしやすい構えやグリップを選択しましょう。
林 フェースの芯を正確に見つける方法はありますか?
芹澤 フェース面を真上に向け、ボールを少し上から落としてみましょう。ボールが落ちたときの振動が最も少ないところが芯です。
林 私のパターではこの辺ですね。
芹澤 あとは、練習する際にフェースの芯でボールをヒットしているかどうかを確認します。試しに打ってみましょう。林プロお願いします。
林 芯でボールを打てばいいんですよね。
芹澤 さすがに芯を外すことはありませんね。林プロのストロークを見ると、インパクト前に顔が上がることは一切ありませんでした。アベレージゴルファーがミスをするのは、インパクト前に顔を上げてしまうからです。特にアドレスした際にカップが視界に入る時はなおさらです。インパクト前に顔が上がってしまうと、体が早く起き上がり、ヘッドを左サイドに引っ張り込んでしまいます。方向性にも距離感にも誤差が生じます。
林 パッティングで最も避けたい動きですね。
芹澤 でも、フェースの芯でボールを当てることに意識を集中すると、インパクトの瞬間を見ようとするので、ヘッドアップを抑えられるんです。しかも、芯でヒットできれば転がりが良くなるので、方向性や距離感がアップします。
林 芯でボールを打つことの大切さがよく分かりました。ちなみに、ヘッドの形状によって打ち方を変えた方がいいのでしょうか?
芹澤 最近のパターは形状が数多くあるので迷うところですが、テーブルの上にフェース面を上にしてパターを置いてみましょう。真上を向いたままなら、ヘッドを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す打ち方に適したタイプです。トウ側が下にくるなら、インサイドに引いてインサイドに振り抜くタイプです。一般的に前者はマレットタイプ、後者はピンタイプに多いですね。最近はピンタイプでもヒール側を重くしてフェース面が真上を向くのもあるようです。
林 私のパターがまさにそれですね。
芹澤 インサイドに引いてインサイドに出す打ち方が適したパターで、ストレートの軌道で打つことはあまりお勧めしません。また、先ほどグリップは自由だと言いましたが、なかなか芯に当たらない人は、構えた時に左手が低い位置に来るクロスハンドグリップを試してみましょう。左手首が甲側に曲がりにくいので、フェースの芯でとらえやすくなります。
(取材協力・チームセリザワゴルフアカデミー)
◆芹澤 信雄(せりざわ・のぶお)1959年(昭34)11月10日、静岡県御殿場市生まれの63歳。公式戦の96年日本マッチプレーなどツアー通算5勝。指導者として高い評価を受け太平洋クラブ御殿場コース内で「チームセリザワゴルフアカデミー」を運営。門下生に藤田寛之、宮本勝昌、西山ゆかり、林菜乃子らがいる。2022年から日本プロゴルフ協会の副会長も務める。TSI所属。
◆林 菜乃子(はやし・なのこ)1997年(平8)5月17日生まれ、神奈川県出身の25歳。6歳でゴルフを始めクラーク記念国際高3年時に神奈川県アマ、関東高校選手権4位。18年プロテスト合格。20~21年に6試合でベスト10に入りメルセデス・ランキングで52位と飛躍。昨季は同ランク57位。ツアー自己最高位は6位。ユピテル所属。
かつてジャンボ尾崎から〝世界一パーパットがうまい男〟の称号をもらった芹澤信雄プロ。その名手によれば、パッティングで最も避けたいことはヘッドアップだそうです。アベレージゴルファーは入れたい気持ちが強いあまり、つい顔を上げてしまいがちですが、それを防ぐドリルがあるとのこと。早速教えてもらいましょう。パートナーはチームセリザワの林菜乃子プロです。 【林 フェースの芯を正確に見つける方法はありますか?
芹澤 フェース面を真上に向け、ボールを少し上から落としてみましょう。ボールが落ちたときの振動が最も少ないところが芯です。
林 私のパターではこの辺ですね。
芹澤 あとは、練習する際にフェースの芯でボールをヒットしているかどうかを確認します。試しに打ってみましょう。林プロお願いします。
林 芯でボールを打てばいいんですよね。
芹澤 さすがに芯を外すことはありませんね。林プロのストロークを見ると、インパクト前に顔が上がることは一切ありませんでした。アベレージゴルファーがミスをするのは、インパクト前に顔を上げてしまうからです。特にアドレスした際にカップが視界に入る時はなおさらです。インパクト前に顔が上がってしまうと、体が早く起き上がり、ヘッドを左サイドに引っ張り込んでしまいます。方向性にも距離感にも誤差が生じます。
林 パッティングで最も避けたい動きですね。
芹澤 でも、フェースの芯でボールを当てることに意識を集中すると、インパクトの瞬間を見ようとするので、ヘッドアップを抑えられるんです。しかも、芯でヒットできれば転がりが良くなるので、方向性や距離感がアップします。
林 芯でボールを打つことの大切さがよく分かりました。ちなみに、ヘッドの形状によって打ち方を変えた方がいいのでしょうか?
芹澤 最近のパターは形状が数多くあるので迷うところですが、テーブルの上にフェース面を上にしてパターを置いてみましょう。真上を向いたままなら、ヘッドを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す打ち方に適したタイプです。トウ側が下にくるなら、インサイドに引いてインサイドに振り抜くタイプです。一般的に前者はマレットタイプ、後者はピンタイプに多いですね。最近はピンタイプでもヒール側を重くしてフェース面が真上を向くのもあるようです。
林 私のパターがまさにそれですね。
芹澤 インサイドに引いてインサイドに出す打ち方が適したパターで、ストレートの軌道で打つことはあまりお勧めしません。また、先ほどグリップは自由だと言いましたが、なかなか芯に当たらない人は、構えた時に左手が低い位置に来るクロスハンドグリップを試してみましょう。左手首が甲側に曲がりにくいので、フェースの芯でとらえやすくなります。
(取材協力・チームセリザワゴルフアカデミー)
◆芹澤 信雄(せりざわ・のぶお)1959年(昭34)11月10日、静岡県御殿場市生まれの63歳。公式戦の96年日本マッチプレーなどツアー通算5勝。指導者として高い評価を受け太平洋クラブ御殿場コース内で「チームセリザワゴルフアカデミー」を運営。門下生に藤田寛之、宮本勝昌、西山ゆかり、林菜乃子らがいる。2022年から日本プロゴルフ協会の副会長も務める。TSI所属。
◆林 菜乃子(はやし・なのこ)1997年(平8)5月17日生まれ、神奈川県出身の25歳。6歳でゴルフを始めクラーク記念国際高3年時に神奈川県アマ、関東高校選手権4位。18年プロテスト合格。20~21年に6試合でベスト10に入りメルセデス・ランキングで52位と飛躍。昨季は同ランク57位。ツアー自己最高位は6位。ユピテル所属。
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