宮城野部屋、当面閉鎖 全員、伊勢ケ浜部屋に転籍 力士最大5人引退へ

2024年03月29日 04:30

相撲

宮城野部屋、当面閉鎖 全員、伊勢ケ浜部屋に転籍 力士最大5人引退へ
部屋に入る天照鵬(右)ら(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は28日、都内で理事会を開き、元幕内・北青鵬の暴力問題が起きた宮城野部屋を当面閉鎖とし、宮城野親方(元横綱・白鵬)や所属力士ら全員が伊勢ケ浜部屋に転籍すると発表。期間は設けないが、場所ごとに協会と一門で状況を確認するなど閉鎖解除も含ませた。史上1位、45度の優勝を誇った大横綱は部屋付き親方として再出発するが、転籍を機に引退する弟子は最大で5人に膨らむことが分かった。
 春場所中に調整を進めてきた伊勢ケ浜一門と協会執行部は、前日までに宮城野部屋を伊勢ケ浜部屋に全員転籍させることを決めた。この日の理事会で浅香山理事(元大関・魁皇)が経緯を報告し承認された。宮城野部屋は無期限の閉鎖となるが、毎場所、同理事と伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が協会に状況を報告。閉鎖解除すべきか審議するという。

 佐渡ケ嶽広報部長(元関脇・琴ノ若)は部屋消滅でないと明言したうえで「制裁を加えているわけではない。(宮城野親方は)しっかり頑張ってもらい力士がいい環境で稽古できるように立派な師匠になってほしい」と話した。

 一門は当初、師匠と弟子を別の部屋に転籍させる案を提出したが、協会は却下。転籍先に大島、浅香山部屋などが候補に挙がったが一本化できず、最終的に伊勢ケ浜部屋でまとまった。理事会では出席者から2横綱を育てた伊勢ケ浜親方の指導力に期待する声が寄せられたという。

 伊勢ケ浜部屋は横綱・照ノ富士や春場所で110年ぶり新入幕優勝の尊富士ら関取6人を含む20人が所属、十両・伯桜鵬ら20人程度の力士を加え角界一の勢力となる。一方で大横綱・白鵬に憧れ、その指導の下で強くなりたいと夢見てきた力士も多い。外出禁止など行動を制限された春場所中も複雑な思いを断ち切り土俵に上がり続けたが、関係者によれば、転籍を機に引退する宮城野部屋の力士は最大で5人に膨らむ見通し。宮城野部屋の力士としての誇りを持つ弟子のためにも、宮城野親方は師匠として成長することを求められている。

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