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玉鷲 悲運の横綱「玉の海関の分まで」 部屋の先輩に尊敬の念

2024年09月10日 04:44

相撲

玉鷲 悲運の横綱「玉の海関の分まで」 部屋の先輩に尊敬の念
<大相撲秋場所2日目>はたき込みで佐田の海に敗れた玉鷲(右)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所2日目 ( 2024年9月9日    両国国技館 )】 「角界の鉄人」こと、39歳の幕内・玉鷲が大記録を打ち立てた。佐田の海にはたき込みで敗れて初日から2連敗となったが、04年初場所の初土俵から通算連続出場が1630回となり、史上1位の青葉城に並んだ。
 玉鷲は部屋の先輩でもある元横綱・玉の海の浴衣を着て場所入りしている。2年前に当時の浴衣地をインターネットのオークションで購入して仕立てる熱の入れよう。「玉の海関の分まで」の思いを胸に土俵に上がり続けている。

 玉の海は悲運の横綱と言われ、北の富士と「北玉時代」を築いた。横綱昇進後は「土俵に常に上がり続けないといけない」と責任感を抱き、1971年10月に27歳で急死するまで924戦無休だった。玉鷲は「玉の海関の15日間を精いっぱい戦う気持ちを見習っている」と尊敬の念を抱く。名横綱の遺志は後輩に受け継がれ大記録が誕生した。

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