大の里「えちごトキめき鉄道」ラッピング車両お披露目 中高時代に帰省で利用した「解放の電車」
2024年09月28日 11:56
相撲
ラッピング車両の計画が始まったのは今春で、大の里が初優勝する夏場所よりも前だった。秋場所後に大関昇進することを予想していたかのような日程。発案者の朱孝(しゅ・たかし)氏は「秋場所後には大関になっているかもしれないと思っていた。まさか本当に大関と優勝がダブルで来るとは」と喜んでいた。
ラッピング車両は、今後2年間走る予定。車体に描かれている大の里はちょんまげ姿のため、大銀杏(おおいちょう)が結えるようになれば“大銀杏バージョン”に、さらに横綱昇進を果たせば綱を締めた“横綱バージョン”へと進化するという。大の里は「僕もさらに進化を重ねて上へ上へと目指して、この電車が進化できるように頑張ります」とさらなる出世を誓った。
セレモニーの後は、その電車に乗って海洋高の最寄りである能生駅へ。午後からは「マリンドリーム能生」の開館35周年記念イベントに出席してトークショーなどに参加する。当初は海洋高出身の関取4人が出席する予定だったが、白熊と嘉陽はケガのため無念の“休場”となった。
前日は、同じく海洋高出身の欧勝海、幕下・丸勝(24=鳴戸部屋)、三段目・麒麟龍(22=二所ノ関部屋)とともに糸魚川市役所を表敬訪問。その後は、中高6年間を過ごした能生中・海洋高相撲部の寮「かにや旅館」に泊まった。ラッピング車両のお披露目を前日に控え「大関として初めてのイベントなのでワクワクしています。また次に向けて頑張る活力になれればと思います」と話していた。
相撲漬けの生活をしていた中高6年間は、寮と学校を徒歩で往復する日々。えちごトキめき鉄道に乗る機会といえば、正月休みなどで石川県津幡町の実家へ帰省する時ぐらいだったという。えちごトキめき鉄道の思い出、イメージを問われると「喜びの電車、解放の電車ですね」と笑っていた。
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