W杯王者南アが5年ぶりV アルゼンチンに雪辱大勝 最多キャップのエツベス「盛大に祝いたい」
2024年09月29日 08:52
ラグビー
試合は前半から南アが強力FWを前面に押し出して圧倒。8分にFBファッシ、14分にP・デュトイがトライを挙げて14-0とリードした。アルゼンチンも19分にSOアルボルノスがトライを返した(7-14)が、22分にWTBマテオ・カレーラスがシンビン。数的優位となった南アは33分にファッシ、38分にはコルビのトライで27-7として折り返した。
後半はなかなかスコアが動かなかったが、アルゼンチンは15分に途中出場のフランカー、マテーラ(三重)が危険なタックルでイエローカードを受け、オフフィールドレビューでレッドカードとなって退場。さらに28分にはFBサンティアゴ・カレーラスがシンビンとなり、13人となったことでチームが崩れた。南アは29分にフッカーのマークス(東京ベイ)、33分にP・デュトイ、37分にはCTBクリエル(横浜)がトライを追加して地元ファンを熱狂させた。
19年W杯日本大会の指揮官で、今年復帰したラシー・エラスムス・ヘッドコーチは「ラグビー・チャンピオンシップで35選手を起用したが、重要な試合ではベテランや落ち着きある選手が勝つこともある」と選手起用の意図を説明。「勇気あるパフォーマンスで素晴らしい取り組みだった。トライ1本に抑えられたのは素晴らしい」と選手たちを称えた。フル出場で健在ぶりを見せつけたエツベスは「負けていたらうれしくない節目になっていた。チームが本当によく頑張った」と勝利を喜び、「チームメートが"特別な試合にしたい"と言ってくれた。チームスポーツに変わりはないし、トロフィーは大事なものなので今夜は盛大に祝いたい」と仲間に感謝した。