木内常総 マジック健在7回コールド

2008年07月12日 06:00

野球

木内常総 マジック健在7回コールド
<茨城東・常総学院>試合中、ベンチの中から声を出して指示を出す常総学院・木内監督(右端)
 第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日開幕、甲子園)は11日、西千葉、栃木大会など9大会が開幕。全国33地区で197試合が行われた。茨城大会では、昨秋4年ぶりに現場復帰した木内幸男監督(77)率いる常総学院が登場し、14―0で茨城東に7回コールド勝ちした。12日は南北神奈川大会など8大会が開幕。全国52地区で448試合が行われる。
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 【常総学院14―0茨城東】帰ってきた名将の豪快な笑い声がベンチ裏に響き渡った。16安打14点の猛攻で7回コールド勝ち。常総学院・木内監督は「やっぱり秋や春に比べて夏は全然違う。きのうまで雰囲気が悪くて球場に来たくなかった。でも、きょうは見違えるようだった」と目を細めた。
 全国制覇を果たした03年夏を最後に監督を勇退したが、昨夏の甲子園終了後に復帰。5年ぶりの夏は試合前に闘争心に火をつける出来事が起こった。先攻と後攻を決めるじゃんけんに負けたが、相手は後攻を選択。「挑戦者の野球っていうのは先攻を取るでしょ。久しぶりに腹を立てて野球やったよ」。甲子園通算40勝の名将の血が騒いだ。「バントなしで点を取ってやろう」と2回には打者13人の猛攻で5点を先制し、その後も打ちまくった。ベンチ入り20人中19人を使い、5回には「代打の代打」が適時打を放つなど“木内マジック”は健在だった。
 12日は77歳の誕生日。87年夏の準V投手・島田直也(元ヤクルト、現BCリーグ信濃グランセローズコーチ)の長男で、「3番・二塁」の主将・隼斗は「全員でお金を出し合ってプレゼントを買います」と「喜寿」のお祝いを贈ることも明かした。
 試合では体調を考慮して1リットル以上の水を用意し水分補給を欠かさない。「きょうみたいにたくさんの選手を使ってマジックのネタを仕込んでいるわけ」と木内監督。77歳で甲子園に出場すれば82年春に76歳で明徳義塾(高知)を率いた松田昇監督を超えることになる。3年連続の聖地へ、木内常総の夏が始まった。

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