松井秀 開幕へマイペース調整に切り替え

2008年12月03日 06:00

野球

松井秀 開幕へマイペース調整に切り替え
リハビリのためヤンキースタジアムを訪れた松井秀喜は記者の質問に答える
 ヤンキースの松井秀喜外野手(34)が1日(日本時間2日)、ヤンキースタジアムで左ひざのリハビリを再開させた。わずかな可能性に懸けていた来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)欠場が正式に決まり、照準を4月の開幕に変更。ハイペースだった調整をマイペースに切り替え、ゴジラ完全再生を目指す。
【ヤンキーススタジャン


 まだ、無念さは隠せなかった。米国の感謝祭休暇が明け、WBC辞退表明後初めて公の場に姿を現した松井。「もし可能なら出たかったけど、今は仕方ない」と唇を真一文字に結んだ。
 約3時間、室内で行った左ひざのリハビリでは、エアロバイクこぎや補強運動で汗を流した。11月14日には「週明けにも状態が良ければランニングしたい」と話していたが、この日は「外ではできないでしょうね、ランニングは。もう寒いですから。(室内で)マシンの上を走るのはできるかもしれないけど」。約3週間前の言葉からは明らかなペースダウンだ。
 WBC出場のわずかな可能性に懸け、ハイペース調整を続けてきたが、今季45日間以上故障者リスト入りした松井の出場には球団の許可が必要だった。キャッシュマンGMに「3月にプレーするのは肉体的に不可能」と願いを却下され、不出場が球団の決定事項に。照準が1カ月先の4月6日オリオールズとの開幕戦へと変更されたことにより、無理をしないマイペース調整に切り替えた。
 「ある程度、しっかりやれることをやり、それから帰ろうと思います」と帰国予定の今月中旬までニューヨークでリハビリを続ける。昨年は国内でCM撮影などの日程が詰まり、術後約2週間で帰国し「本当はもう少し米国でやりたかった」とメニューを十分に消化しきれなかった。今年は9月22日の手術から、すでに2カ月以上もリハビリを積んできた。
 「状態が良くなって、プレーできるということが明確な目標ですから。そんなに大きなチェンジはないと思う」。代表入りは消えたが、やるべきことは変わらない。地に足を着けた調整で野球人生を懸ける来季へ挑む。

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