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マー君 いきなりスプリット投げた 引退決断ジーターとも初対面

2014年02月14日 05:33

野球

マー君 いきなりスプリット投げた 引退決断ジーターとも初対面
Tシャツと短パン姿で投球練習する田中
 ヤンキースの田中将大投手(25)が13日(日本時間14日未明)、球団のマイナー施設で初めてブルペン入り。捕手を座らせてスプリットなどの変化球を交えての本格投球で、15日(同16日)のキャンプインに備えた。12日にはヤ軍の主将を務めるデレク・ジーター内野手(39)が、今季限りでの現役引退を表明。田中はマイナー施設でヤ軍を支えてきた「貴公子」と初対面。ともにプレーする最初で最後のシーズンで、世界一への思いを新たにした。
 フロリダ特有の強い日差しを浴びながら、ヤ軍のロゴの入ったTシャツと短パン姿で、田中がブルペンで米国「初投げ」を披露した。キャッチボール後に捕手を立たせて6球、座らせて23球。座らせてからはノーワインドアップとセットポジションで投げ、変化球も宝刀スプリットに加え、ツーシーム、スライダーを交えた。

 田中は8日に仙台での自主トレを打ち上げて以来、渡米や入団会見のため満足な練習ができていなかった。しかも、かつてのチームメートである楽天の選手が1月末にキャンプ地の沖縄・久米島へ移動した後は、本職の捕手もおらず、久々の本格的な投球練習。入団会見後は「ここ何日か動けていないので、慣らしながら、しっかりキャンプに臨めればいい」と話していたが、キャンプ初日を2日後に控え、臨戦態勢を整えた。

 12日、全米に衝撃のニュースが流れた。ヤ軍の象徴とも言うべきジーターの引退表明だ。田中は代理人がジーターと同じケーシー・クロース氏という縁に加え主将の現役最終年と自身のメジャーデビュー年が運命的に重なった。練習の合間に、田中はそのジーターと初対面を果たした。短い時間ながら言葉を交わし、ジーターも「ナイスガイのようだね」とあらためて好印象を口にしていた。

 ジーターからは田中の入団が決まる前から「ニューヨークを選んでくれたら両手を広げて歓迎する」とメッセージを送られ、決定後には「チームの大きな力になるはず」と期待を寄せられた。ワールドシリーズ制覇以外の目標を掲げない姿勢も2人は共通している。ジーターのためにも必ず世界一を――。田中が燃えないはずがない。

 投球を見守ったラリー・ロスチャイルド投手コーチは、12日にも田中が行ったキャッチボールや遠投をチェックした。「あれこれ変えさせるのではなく、彼が必要なアジャストを手助けしたい」と手厚くサポートしていく。

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