阪神 巨人に引導渡す!3本柱メッセ→能見→藤浪投入へ

2015年08月18日 05:30

野球

阪神 巨人に引導渡す!3本柱メッセ→能見→藤浪投入へ
練習中、笑顔を見せる藤浪
 最強の3人で、巨人を粉砕や! 阪神は18日から始まる巨人3連戦(東京ドーム)にメッセンジャー、能見、藤浪の先発3本柱を投入し、必勝態勢を敷いた。今カードで2勝1敗もしくは1勝2分とすれば、巨人の自力優勝の可能性が消し飛ぶ。まさに、天下分け目、天王山の3連戦。今こそ、永遠のライバルに 引導を渡す時だ。
 時は来た。2位ヤクルトに勝ち越して3・5差の独走気配。次の標的は巨人だ。これまで幾度となく苦杯をなめさせられた永遠のライバル。巨人を倒してつかむ栄冠こそ真の勝利に他ならない。頂点の前に立ちはだかる“関門”を打ち破るのは猛虎の誇る3本柱だ。

 「しっかりと、ここを取って行ければ、という所。大事な試合なので。(立ち上がりから)もちろんビシッと行きたい」

 先発陣最年少である藤浪の言葉にも、おのずと力が入った。前回登板の14日ヤクルト戦(神宮)に続き、中5日で第3戦へ向かう。勝利数、奪三振数でリーグトップを快走する若きエースも今回の3連戦が持つ意味を分かっていた。

 今季の巨人戦は1勝3敗、防御率3・11。東京ドームに限れば0勝3敗、防御率4・56で数字は一見振るわない。一方で1完封を含む3完投。そんな数字にとらわれる時期は過ぎ去った。大一番に無類の強さを誇ることも誰もが知っている。

 背番号19の登場を待たずに引導を渡してしまう勢いを、いまの猛虎は保っている。今カードで巨人の自力優勝の可能性を消滅させる条件は2勝、もしくは1勝2分け。最短2試合でリーグ3連覇中の王者の心をへし折ることができる。もちろん、それを可能とする2枚を用意した。

 先陣役は開幕投手も務めた「右のエース」メッセンジャーが務める。目下7勝9敗で黒星先行ながら巨人戦は2勝2敗、防御率2・79で分は悪くない。神宮室内での最終調整では決戦を前に恒例の無言を貫いて集中力を高めた。

 2戦目には「左のエース」能見が控える。巨人戦通算20勝(16敗)を誇る「巨人キラー」は今季対戦成績も2勝1敗、防御率3・32と白星先行。目下9勝と2年ぶりの2桁勝利に王手をかけているものの、「チームが勝てば、それでいい」と個人成績は度外視。チームを頂点に導くため、腕を振る覚悟を固めている。

 昨年は8月の東京ドームを2カード連続負け越した後、9月の甲子園で3連敗に沈み、力尽きた。一昨年も8月27日からの東京ドーム3連敗で引導を渡され、「8月の東京ドーム」は2年連続2位に甘んじる“敗因”となった。だからこそ最強の布陣で乗り込む。今季の対戦成績は7勝10敗、東京ドームでは2勝6敗…。だから、どうした。短期決戦と思えばいい。そして、今年こそ勝つ! (惟任 貴信)

 ≪巨人3連戦で2勝または1勝2分けでGの自力V消滅≫阪神が18日からの巨人3連戦で2勝または1勝2分けすると、巨人の自力優勝の可能性が消える。仮に巨人が2連敗すると、以降の試合に全勝しても86勝56敗1分けの勝率・606。阪神は3戦目以降の巨人戦に全敗でも、他カードに全勝すれば87勝55敗1分けの勝率・613となり巨人を上回る。巨人の自力Vが消えれば、11年7月13日にヤクルトに対し消滅して以来4年ぶり。最初に阪神に対して消えるのは、08年7月8日以来。阪神は同日の直接対決に勝って巨人に13ゲーム差をつけたが、終盤に巨人の猛追を受け、最終的に優勝を逃している。

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