掛布の道?阪神ドラ1高山 志願の三塁特守「高校の時に少し…」

2016年02月27日 05:30

野球

掛布の道?阪神ドラ1高山 志願の三塁特守「高校の時に少し…」
三塁特守を行う高山
 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(22=明大)が、将来的にミスタータイガースの道を歩む可能性が出てきた。沖縄・宜野座キャンプ最終クール2日目の26日、特守において三塁を志願し守った。金本知憲監督(47)は今後も練習を継続させることを示唆。猛虎生え抜きの「4番・三塁」と言えば掛布雅之2軍監督(60)がおり、後継者として夢はふくらむ。
 室内練習場での打撃練習を終えると、高山は休む間もなく特守が行われるサブグラウンドへ移動した。右手にはなぜか同期の板山に借りた内野手用グラブを携えていた。日大三、明大と外野手として活躍してきた黄金ルーキーが就いた守備位置は、なんと三塁。周囲からどよめきが起こる中でのノックは高山自ら志願したものだった。

 「自分から言って(三塁を)やりました。高校の時に少し三塁をやっていたということを伝えたので」

 実は、大型内野手の触れ込みで日大三に進学。入学後間もなくして外野手としての適性を見いだされコンバートされた経緯がある。久慈1軍内野守備走塁コーチを相手に約8分間で21球。さすがに経験不足は否めず失策は3度を数えたが、一塁への送球ミスはなし。感想を求められても「特にないですね」と、さっぱりとした表情で振り返った。

 あくまで現状での本職は外野手。ただ、1位入団したルーキーには無限の可能性が広がっているのも事実。練習を最初から最後まで真顔で見守った金本監督は「三塁テスト」を受け入れた理由を説明し、今後も継続して練習させることを示唆した。

 「内野がどれだけ出来るかということ。今すぐはちょっと無理だから。(あくまで可能性としてかと問われ)そうそう。出来るだけ難しいポジションをやらせたい。(同じ)明治(出身)の高田繁さんも外野手から三塁にコンバートされた。内野から外野はあるけど、逆はほとんど例がないから。キッチリやらせるなら、今年の秋のキャンプとかで集中してやらせてみるのもね」

 球団生え抜きの左の長距離砲で三塁手となれば、誰もが掛布2軍監督を想像するはず。現役時代に本塁打王を3度獲得するなど通算349本塁打したレジェンドに、高山は高知・安芸キャンプでも指導を受け「30本打てる打者になる素質はある」と言わしめた。「掛布道」を継承するストーリーも、何か因縁を感じずにはいられない。

 27日の韓国・サムスンとの練習試合(宜野座)には先発出場する予定。「掛布道」は将来的な道程だが、期待が集まる新星の注目材料が、また一つ、増えた。(久林 幸平)

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