虎祭り12点大勝主役や~高山3度目4安打 新人では清原以来30年ぶり
2016年04月23日 05:30
野球
虎祭りや~!阪神は22日、広島戦で今季最多となる19安打12得点と打線が大爆発。ドラフト1位ルーキー・高山俊外野手(23)が4安打の固め打ちで、打率を再び3割に乗せた。1試合4安打は今季3度目で、これは新人では86年の西武・清原和博以来。今季マルチ安打を記録した試合は6勝1分けとなった。チームは広島を抜いて3位に浮上。「超変革」を掲げる金本野球の申し子が、猛虎打線をけん引する。
思わず止めようとしたバットから、今季一番の「虎祭り」が幕を開けた。初回。先頭・高山は横山の2球目、低めのボール球に手を出した。ハーフスイング。バットに当たった打球が、横山の前で大きく弾む。幸運な投手内野安打。ヒットパレードのスタートだった。
「最初は足で稼いだラッキーなヒットだった。得点に絡んで良かった」。チームにとって今季最多の19安打&最多12得点。即戦力ルーキーが火付け役だった。逆転されて迎えた2回には、1死から華麗に流し打って左前打。鳥谷の決勝3ランをお膳立てした。3回1死でも、中田が投じた外角フォークを左中間へ。3月27日の中日戦(京セラドーム)以来、自身2本目の三塁打。3イニング連続の安打で、その全てで得点を記録。まさに1番打者の仕事だった。
「本当に大変な試合だったけど、勝てて良かった。負けられない思いで必死にやった。(本塁に還してもらい)先輩たちに助けられている」。8回2死では二塁内野安打を放ち、これで出場22試合目にして早くも3度目の1試合4安打。「たまたまです」。高山は表情を変えることなく話したが、新人が1試合4安打を3度マークするのは86年の清原以来だ。
開幕から不動の1番打者として突っ走ってきたが、4月16日に遊離軟骨で右肘がロックするという症状を発症。同日の中日戦(ナゴヤドーム)を初めて欠場した。翌17日にスタメン復帰も、以降の3試合は11打数1安打と苦しんだ。ヤクルト戦が雨天中止となった21日には、倉敷マスカットスタジアムの室内練習場で金本監督から直接声を掛けられる場面もあった。
「大したことは言っていない。純粋に練習で良かったから、戻ってきたなと思って使った。やっぱり競争意識があったんじゃないかな」
江越、横田ら年齢の近い若虎との激しいポジション争い。21日からは同じく新人の板山も加わった。高山は「それよりも自分のことでいっぱいです」と話すが、刺激にならないはずがない。寮の食堂で顔を合わせ「早く一緒に1軍でやろうぜ!」とエールを送ったこともある。始まったばかりのプロ生活。良きライバルの存在も不可欠だ。
高山が複数安打を放った試合は、これで6勝1分けと「不敗神話」も継続。「明日も必死に、一生懸命頑張ります」。背番号9の幸運な一打が猛打を呼び、チームは再び3位に浮上した。 (山添 晴治)
≪清原より4カ月も早く≫新人の高山(神)が4安打。高山の4安打は早くも3度目で、今季両リーグでは長野(巨)の2度を上回り最多。4月までに4安打を3度は05年西岡(ロ)以来で、阪神では04年今岡以来の早さになる。また、新人で1試合4安打をシーズン3度マークしたのは86年の清原(西)以来で、セでは67年武上(サンケイ)以来49年ぶり。清原の3度目は8月7日近鉄戦で、高山は約4カ月も早く並んだ。
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