楽天“お粗末”連続悪送球で幸運逆転 梨田監督「七転び八起きだね」

2016年04月23日 07:57

野球

楽天“お粗末”連続悪送球で幸運逆転 梨田監督「七転び八起きだね」
<西・楽>9回1死満塁、後藤の打球を二塁手・浅村が本塁へ悪送球する間に生還する三走・松井稼。捕手・岡田
パ・リーグ 楽天8―7西武
(4月22日 西武プリンスD)
 シーソーゲームの末に相手の相次ぐミスにも助けられての逆転勝ち。楽天・梨田監督は胸をなで下ろして、こう言った。

 「8―7だし、本当に七転び八起きだね。流れがどっちにいってもおかしくないゲーム。ラッキーな決勝点だった」

 そのラッキーボーイとなったのは、昨年、ロッテを戦力外となりテスト入団した川本だ。2―3の6回に代打で移籍後初出場。「ずっと出たかった」という今季初打席で中前に同点打を放った。

 5―5の8回に2点を勝ち越され、万事休すと思われた。しかし、9回、1死一、二塁から松井稼の左翼線適時二塁打で1点差。なお1死満塁で、川本に再び打席が回ってきた。初球を引っ張った当たりは三ゴロ。併殺で試合終了かと思われたが、なんと鬼崎が二塁へ悪送球し同点に。「一生懸命走ればゲッツーは避けられると思って走っていたら周りが盛り上がっていた」。さらに奇跡は続く。なおも1死満塁から後藤の二ゴロも浅村が本塁へ悪送球し勝ち越し点が転がり込んだ。

 「一度死んだ身。こうなりたいと思っていたが、こんなに早くなれるとは…」と感慨に浸る33歳に、梨田監督は「川本が初打席でタイムリーを打って、あれでベンチが盛り上がった」と称えた。

 チームは6連敗の後、2連勝で勝率5割に復帰。西武に代わり3位に浮上した。指揮官は「継投の難しさをつくづく痛感した」と中継ぎ陣の相次ぐ失点に冷や汗をかいたが、勝ちは勝ち。勝ってかぶとの緒を締めればいい。 (徳原 麗奈)

 ▼楽天・則本(6回7安打3失点で4勝目はならず)ブルペンから調子は良くなかったが、悪いなりに工夫して抑えないといけない。

 ▼楽天・松井裕(9回を締めて5セーブ目)通過点。もっとペースアップしていかないと。

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