【福島】日大東北“神走塁”で延長10回決着!さあ聖光討ちだ

2016年07月22日 05:30

野球

【福島】日大東北“神走塁”で延長10回決着!さあ聖光討ちだ
<日大東北・磐城>サヨナラのホームに飛び込んだ小島(中央)
第98回全国高校野球選手権福島大会準々決勝 日大東北8―7磐城
(7月21日 開成山野球場)
 あと1球からはい上がった。日大東北は9回2死二、三塁フルカウントから、佐藤宏樹(3年)の投手強襲の適時打で追いつくと、延長10回に代走・小島陽介(3年)の「神走塁」で決着をつけた。先頭打者が振り逃げで出塁すると、小島は一塁ベンチ前でウオームアップを開始。犠打で1死二塁となると中村猛安監督(37)は「勝負を懸けよう」と思い切りの良さを買って代走・小島をコールした。

 スライダーの制球に苦しんでいた相手投手を見て、指揮官からは「スライダーを(捕手が)こぼした瞬間、行って良いよ」と指示が出ていた。2死二、三塁となり、3番・小檜山樹(3年)への初球。スライダーがワンバウンドし、捕手が三塁方向にはじいた。その瞬間「行ける!!」と判断良くスタート。追いタッチを間一髪かわして本塁へ飛び込み歓喜の雄叫びを上げた。「普段から先の塁を、先の塁を」と話す、代走や守備固めのスペシャリストの心掛けが実を結んだ瞬間だった。

 この勝利で、またも聖光学院との激突が決まった。夏の最近3回は決勝で全て1点差惜敗。昨秋と今春は県大会で、いずれも接戦を落としている。小島は「春も負けている借りを返さないと」と打倒王者に燃えている。舞台は地元・開成山。全校応援も決まっている。接戦を制した勢いと「地の利」を生かし、積もり積もった借りを返すつもりだ。(池田 翔太郎)

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