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履正社・寺島 高校ラストで全国初タイトル

2016年10月06日 05:30

野球

履正社・寺島 高校ラストで全国初タイトル
広島新庄を下し優勝を決め、ガッツポーズする履正社の投手寺島ら Photo By 共同
 【国体 高校野球硬式の部 決勝 ( 2016年10月5日    岩手県営 )】 「希望郷いわて国体」特別競技の高校野球硬式の部は5日、決勝が行われた。履正社(大阪)は2本塁打を含む15安打で、4試合連続2桁安打をマークし、決勝最多得点となる14得点で広島新庄に逆転勝ちして初優勝を飾った。今秋ドラフト1位候補に挙がる150キロ左腕の寺島成輝投手(3年)は高校ラストで日本一のタイトルをつかみ、新たなステージへ向かう。
 初優勝が決まると、くるりと反転して左手の人さし指を天に突き上げた。マウンドに広がる歓喜の輪。寺島にとっても、履正社にとっても、全国大会での初タイトルとなった。

 「一番最後まで高校野球ができたし、優勝できた。濃い一年でした。(岡田監督には)野球だけではなく、人として育てていただいた。履正社に来て本当に良かった」

 150キロ左腕は審判からウイニングボールを受け取ると、岡田龍生監督にそれをそっと手渡し、端正な顔をくしゃくしゃにした。7回2死で代打で出場し、捕ゴロに倒れた。「打てなかったけど、いい思い出」と苦笑いを浮かべたが、8回からマウンドに上がると2回1安打無失点。2三振を奪い、こだわりの「0」を並べた。

 高校3年夏でたどり着いた甲子園では、自己最速を2キロ更新する150キロを計測。ドラフト1位候補の左腕には既に10球団から調査書が届く。「新しい歴史をつくったことは自信につながる。点を取られない投手、ピンチで平常心を保ち気持ちで負けない投手になりたい」。最後につかんだ勲章を手に、剛腕はプロの世界へ羽ばたく。 (吉仲 博幸)

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