広島・緒方監督 初黒星「8回と10回…全部裏目 自分の責任」

2016年10月26日 05:30

野球

広島・緒方監督 初黒星「8回と10回…全部裏目 自分の責任」
<日・広>延長10回、劇的なサヨナラ勝ちに沸く日本ハムナインを見つめる黒田 Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ第3戦 ( 2016年10月25日    札幌D )】 初黒星を喫した広島・緒方監督は潔く、責任を背負った。
 「勝てる、いや、勝ちきれるチャンスはあった。8回と10回…。全部裏目に出ましたね。自分の責任です。申し訳ない」。指揮官が挙げた2つの場面はいずれも大谷が絡んでいた。

 1点リードの8回2死二塁では敬遠気味の四球で歩かせて中田との勝負に出たが、ジャクソンが左前へ逆転2点二塁打を許した。同点の延長10回は5番手の大瀬良が2死一塁で再び大谷を迎えると、畝投手コーチをマウンドへ送った。「一塁走者が盗塁で二塁に進んでも勝負だとしっかり伝えていた」。1ボール1ストライクから一塁走者の西川が二盗。一塁ベースが空き内野陣がマウンドに集まったが、ベンチの指示は変わらなかった。大谷の打球は一、二塁間を抜け、サヨナラ負け。結果はまたしても裏目に出た。敗戦投手となった大瀬良は「悔しさはある。明日以降、出番があれば頑張ります」と唇をかんだ。

 勝てば3連勝で一気に王手をかけることができたが、「打者・大谷」にやられ、競り負けた。現役引退を表明している黒田の好投にも報いることができず、緒方監督は「クロはいい投球だった。粘って粘ってね。だからこそ勝ちたかった」と言った。

 ▼広島・ジャクソン(2―1の8回に登板して2失点)先頭打者を歩かせたのが始まり。(中田の二塁打は)フライになれば良かったが、今日はならなかった。

 ≪≫広島が延長10回サヨナラ負け。広島の日本シリーズサヨナラ敗戦は、86年西武第5戦で延長12回、1―2と敗れて以来2度目。また、チームの日本シリーズ延長戦も前記の西武戦以来6度目になるが、勝敗は3敗3分けと未勝利。日本シリーズ延長戦で6試合連続白星なしは、オリックスが75年広島第1戦(当時阪急)から95年ヤクルト第3戦で記録した6試合(△△●●●●)に並ぶワーストタイになった。ただし、オリックスはそれ以前に延長勝利がありシリーズ初の延長戦からでは広島が初めてだ。

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