大谷 規格外の活躍が変更促す 史上初のダブル受賞

2016年11月25日 17:53

野球

 ダブル受賞を後押ししたのは投票規定の変更だった。ベストナインではこれまで同一選手を複数のポジションで投票することを禁じてきた。だが、日本ハムの大谷が投打で規格外の活躍を続ける中、セ、パ両リーグから選出を委嘱されているプロ野球記者会は投手と野手のポジションに限って重複投票を認めることを決めた。
 記者会が規定変更の検討を本格的に始めたのは7月下旬。その時点で規定変更は「二刀流」がさらに進化する将来に備えるとの意味合いが強かった。だが大谷が8月に右手中指のまめの影響で打者に専念したことで一気に現実のものになった。

 投手では規定投球回数に3イニング足りず、野手でも規定打席に届かなかった。だが優勝への貢献度は高く、最優秀選手(MVP)の有力候補であることは疑いがない。

 従来の規定でも複数のポジションで最多票を得た場合、指名打者だけは他のポジションと重複で選出されることが認められていた。ただ重複投票がなければ、投手と指名打者で票が割れて両方で選ばれない可能性もあった。MVPの最有力候補がベストナインから漏れることを防ぐためにも、投票規定の変更が必要と判断された。

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