FA制度導入24年目 獲得選手ゼロの球団とは…
2016年12月18日 09:20
野球
10年オフに横浜からFA宣言した内川聖一の獲得に動いたことはあるが、一貫して広島ブランドの選手育成に心血を注いできた。その結果がFA制度が導入される2年前、91年以来となるリーグ優勝。そして日本シリーズの相手が、04年オフの稲葉篤紀(ヤクルトからFA)の1人しか獲得したことのない日本ハムだったのは象徴的だ。スタメンには生え抜き選手がずらりと並ぶ。FA補強なくして、いかに勝てるチームを作るか。両チームは一つの答えを出したと言っていい。
逆に他球団にFA移籍した選手が多い球団を見てみる。今オフ、岸孝之が楽天に移籍した西武が12人。以下は日本ハム9、オリックス8、ソフトバンク&DeNA&中日7、広島&阪神6、巨人&ヤクルト&ロッテ5、近鉄3、楽天1となる。結果的に「流出」となってしまった上位にはパ・リーグ球団が多い。ちなみにパ→セに移籍した選手は計27人と全体の33%。セ→パの12人(19%)より多い。セ→セの25人(31%)を加えて「FAで最終的にセ・リーグ」は64%の52人にのぼる。
年ごとに見ると、近年のFA市場が活況を呈していることも分かる。これまで国内移籍が「0」だったことは一度もなく、98、00、03年オフが1人ずつ。これが10年オフ以降は5、7、3、8、5、4、5人の計37人と、ここ7年で全体の46%を占める。そのうち巨人は今オフの3人以外に11、13、14年オフにも2人ずつ獲得した。過去に2人補強は94、99、05、06と合わせて計7度あり、翌年にリーグ優勝に輝いたのは4度。3人を加えた来季はどんな結果が出るかも注目だ。
国内移籍ではなく、FAで海外に新天地を求めた選手は計30人。07年は5、11、12年オフには3人ずつを数えるなど一時はトレンドだったが、過去4年間は0だった。こちらも来オフ、海外FAで海を渡る選手が出てくるだろうか。(鈴木 勝巳)
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