楽天 大学生の発想で人気アップ策 最優秀賞は就活“シード権”
2016年12月18日 10:20
野球
岡田朋城総務経理部長は「楽天球団に興味を持ってもらいたいという思いと、学生ならではのいいアイデアを出してもらえれば」と開催の意図を説明した。24人の学生たちは翌日、それぞれが選択したテーマについて、5分間のプレゼンテーションに臨んだ。
最優秀賞に選ばれたのは、早大商学部3年生の赤間和史さん。「背番号入りのユニホームをもっと売るためには?」というテーマに取り組んだ。背番号入りユニホームは選手に親近感を抱いているファンが購入するという仮説を立て、友人や家族ら54人にアンケートを実施。年に数回程度しか球場に足を運ばないファンに、どうやったら選手に親近感を抱いてもらえるか。パワーポイントを使って説明していった。
斬新なプランが出された。来場者に「ポジション別性格診断」を実施し、ファンの性格を「野球の守備位置」で振り分けるもの。「強気なあなたはエースタイプ。則本投手を応援しよう」などと応援を促す策だった。赤間さんは「選手を知らなかったら買わない。逆に、知ってもらえれば、最初から背番号入りユニホームも売れるようになるんじゃないかなと」。自身は高校時代は仙台一で野球部に所属していた。「自分はセンターだったので、球場に行くときは聖沢選手のユニホームを着て応援している」という経験に基づいた提案だった。
赤間さんには来年度の新卒採用試験で、いきなり立花陽三球団社長との最終面接からスタートできるシード権が与えられた。「12球団で楽天は特殊で、目新しいことをやることが多い。社長に将来像などを聞いてみたい」と目を輝かせた。
他の学生からは「データ上は松井投手は先発の方が向いている」という発表もあった。岡田部長は「想像以上の提案もあった。集まった学生はスマートな印象。赤間君は仮説、分析、プレゼンの進め方が素晴らしかった」と、成果を強調した。
楽天は人気アップへ大胆な取り組みを続け、今季の観客動員数は前年比4・9%増となる、過去最多の162万961人に伸びた。初優勝した13年から3年間で、約34万人の集客アップに成功した。新しい発想で、さらなる人気球団へ。現役大学生(大学院生も含む)を対象にした「ビジネスコンテスト」も、その一環になった。(川島 毅洋)
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