広島・丸がMVP!進化の10年目 37年ぶりコイ2年連続受賞

2017年11月21日 05:36

野球

広島・丸がMVP!進化の10年目 37年ぶりコイ2年連続受賞
最優秀選手賞に輝いた丸 Photo By スポニチ
 【NPBアワーズ2017 ( 2017年11月20日 )】 プロ野球のタイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS 2017 supported by リポビタンD」が20日に都内ホテルで開かれ、セ・リーグ最優秀選手(MVP)に広島・丸佳浩外野手(28)が選ばれた。今季は最多安打者賞も初受賞。リーグ連覇に貢献し、最高の栄誉で締めた10年目には打撃での進化があった。
 精悍(せいかん)な顔が壇上で輝いた。2年連続3度目のベストナインに、初の最多安打者賞、そして、MVP初選出。プロ10年目にして球界の顔となった丸は素直に喜びを口にした。

 「大変うれしい。今季はつなぐ打撃をテーマに、個人的にもレベルアップできた。充実した1年だった」

 今季は全143試合に出場し、打率・308、23本塁打、92打点をマークした。安打数171本に加え、109得点も堂々のリーグトップ。走者を還すだけでなく、自らもチャンスメークし、最強打線の屋台骨を支えた。

 「調子の波が激しいタイプだったけど、今季は波が比較的少なかった。同じルーティンで試合に入ることで、安定した数字を残すことができたと思う」

 技術面の進化もあった。昨秋の日本シリーズで日本ハムに敗れ去った、10月29日の第6戦(マツダ)が飛躍への原点だ。2点を追う5回に鍵谷から放ったソロアーチ。内角に食い込むスライダーを右中間席に運び、「これだ!」と確信した。

 「あの球を前で打つと、せいぜいヒットにしかならない。センターから左方向への強い打球。その意識があるから打てた…と」

 昨季後半からミートポイントを近くする自己改革に挑んでいた。「自分のタイプを考えたら、2割5分、30本じゃない。3割、1桁でも寂しい」。アベレージを残し、ツボにはまれば一発もある打者が理想。昨秋に得た感覚を猛練習で体に覚え込ませ、今季のMVP獲得に結びつけた。

 広島では、昨季の新井に続く連続受賞。これは79年の江夏、80年の山本浩以来、37年ぶり2度目の快挙だ。最高の栄誉で締めくくった2017年。だが、より高みを目指す丸の挑戦は終わらない。

 「自分のスイングをすれば、反対方向にも(本塁打が)入ることが実感できた。もっと(打撃全体の)確率を上げたい」

 3連覇と日本一を目指す来季。最強打線の中心には、頼もしい背番号「9」がいる。 (江尾 卓也)

 ◆丸の今季の主な活躍

 ☆3打席連続本塁打 6月16日のソフトバンク戦1〜3打席で記録。12年ニック以来チーム5人目で6度目。

 ☆交流戦首位打者 打率.411で広島選手初、セ選手3年ぶり。期間中全18試合のうち17試合で安打を記録。

 ☆6月の月間MVP 打率.402、6本塁打、22打点をマークし、プロ10年目の初受賞。

 ☆殊勲安打 25本はリーグ4位タイでチームトップ。勝利打点もチーム最多の13度マーク。

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