阪神 矢野2軍監督、星野イズム継承誓う「厳しさや、こだわり今こそ」

2018年01月07日 10:40

野球

阪神 矢野2軍監督、星野イズム継承誓う「厳しさや、こだわり今こそ」
阪神・矢野2軍監督 Photo By スポニチ
 【星野仙一氏死去 】 阪神・矢野燿大2軍監督は“恩師”である星野氏の訃報に接し、イズムの継承を誓った。
 「ユニホームを着たときの星野さんは厳しくて一番怖い監督でしたが、いつも気にかけてくれる一番優しい監督でもありました。星野さんの元でプロ野球人生をスタートできたことはすごく幸せだったし、たくさんのことを勉強させてもらいました。よく野球界への恩返しとおっしゃってましたが、星野イズムは心の中で生きているし、そういうものを伝えていきたい。勝負に対する厳しさや、こだわり…。今の時代だからこそ逆に必要だと思う」

 中日の監督だった星野氏の下で、プロ野球人生をスタートさせた。91年の春季北谷キャンプ。紅白戦に敗れると、宿舎まで20キロ超の道のりで罰走を命じられた。初安打初本塁打を放った8月26日の阪神戦。試合に敗れ静まりかえった帰りのバスで、そっと右手を差し出してくれた。表情はこの上なく厳しい。それでも、手の平からは確かなぬくもりが伝わった。

 「トレードもあったけど、また一緒にやらせてもらえることになって。阪神へ来られてからは、すごく頼りにしてくださった。“この人に認められたい、褒められたい”という思いが原動力だった」

 トレードで阪神へ放出されたのも星野監督。03年に初優勝を経験させてくれたのも星野監督だった。監督、選手として戦った08年の北京五輪。野球人生の節目には必ず、星野監督の姿があった。

 「(6日)朝知って、とても驚いています。気持ちの準備もできないままのお別れで、お顔も見ることができず本当に残念です。(昨年12月の殿堂パーティーでも)弱いところは、一切見せておられなかった。その時も“来てくれて、ありがとうな”と。本当に気配りの方でした。心よりご冥福をお祈りいたします」

 いつまでも、感謝の思いが尽きることはない。(森田 尚忠)

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